甲州市塩山熊野(平成17年5月28日)
この神社は塩山駅から南西に向かう国道411号線・通称大菩薩ラインを、約2km程勝沼方面に向かうと右手に有ります。大同二年(807)に熊野郷の鎮守として和歌山の熊野神社より勧請され本殿の建築様式もそれに習いました。この格調高い本殿は鎌倉時代、茅葺の拝殿は室町末期の建築で、重要文化財に指定されています。従ってご祭神は熊野速玉大神(いざなぎのみこと)・熊野夫須美大神(いざなみのみこと)です。大神社とはいえない規模の神社ですが、社叢が濃く、境内の雰囲気も落ち着きが有り、拝殿の簡素で素朴な外観、本殿の一間社春日造りの優雅さなど流石[甲斐四大熊野]と呼ばれる由縁はある、と頷かされる雰囲気をもった神社でした。
(昭和22年10月15日建立)
神社入り口と社号標
素朴だがどっしりと落ち着きのある
茅葺の拝殿
戦後生まれの頭が大きい、ど〜んと腰をおろした狛犬
すべて一間社春日造りの本殿五棟。
右の二棟が重要文化財に指定された鎌倉時代建立の本殿
重要文化財に指定された、
鎌倉時代建立の桧皮葺き
一間社春日造りの本殿正面から