日影諏訪神社

甲州市大和町日影1079(平成22年3月29日)

東経138度46分33.94秒、北緯35度38分07.34秒に鎮座。

 この神社は20号線・大和橋西詰信号から212号線に入り、道なりに中央自動車道の高架下を通ると右側の小丘上に鎮座しています。
 入口に立つ台輪鳥居を潜ると、未だ若い杉木立の中を真っ直ぐに参道が通り、入母屋造りの拝殿と流造りの本殿がアーチ型の橋で繋がれていました。拝殿内には神輿が二基と花火の打ち揚げ用筒が開かれていますが、現在手筒花火の奉納は無くなってしまったようです。境内にはこの地域独特の丸石道祖神も祀ってありました。

 御祭神:建御名方命、素盞嗚尊、草野比売命
 境内社:道祖神他
 由緒:当社の祭神は建御名方命、素盞嗚尊、草野比売命で、古来より地域の産土神として信仰されています。伝承によると、天文10年(1582)3月、武田勝頼は、この地で小山田信茂が迎えに来るのを待って、滞在中軍の旗を巻いて旗塚に立てて置いたので、日影の宮ともいわれています。
(「境内案内、大和村史」より)

社頭
社号標 入口に立つ台輪鳥居
参道・境内の様子
拝殿
拝殿内に置かれている花火の打ち揚げ用筒
欅材で竹のタガをかけてあり、祝祭日には花火を揚げて祝ったそうですが、明治末期頃初日橋の竣工に使用したのが最後となってしまいました。
天文2年(1737)9月建立の一間社流造本殿
道祖神 末社