一宮浅間(あさま)神社

笛吹市一宮町一ノ宮1684(平成17年5月28日)

この神社は文字通り甲斐国一宮で旧国幣中社。20号線傍に大鳥居があり、そこから参道は北に400m程続き、突き当たり市之蔵山梨線に入り口は面しています。富士山信仰の北の拠点として創祀されたのは垂仁天皇の御代とされ、元々は現社地の南東2kmにある神山の麓、現山宮神社の地に創祀されていたそうですが、平安期に富士山の大噴火が起こり貞観七年(865)に現在地に遷座されたそうです。この山宮神社を探して散々動き回ったのですが、とうとう見つけられず、今も残念な気持ちでいっぱいです。御祭神は木花咲耶姫命で、現代ではワインの産地らしくワインコルク感謝祭が催されたり、4月15日には古くから「おみゆきさん」と親しまれてきた例祭『御幸祭り』で、神輿を担いで練り歩く色鮮やかな衣装を纏った地元の人々との交流なども盛んなようです。ところでこの神社は(あさまじんじゃ)と呼ぶそうですが、駿河の国の浅間神社をはじめとして全国に浅間神社は1300社以上あるそうで、そのほとんどは(せんげんじんじゃ)と読んで、(あさまじんじゃ)と読むところは、ごくわずかなのだそうですが、この違いは何処から来るものか興味を惹かれます。

20号線傍の大鳥居

神社外観

神社入り口

神門

境内の様子

高床の神楽殿

壮大な拝殿。正面と右脇から。

拝殿内の様子と奥に本殿正面。拝殿の鴨居上には三十六歌仙の歌と
人物像が描かれた額が奉納されています。

拝殿前には堂々たる鈴しょうわ狛犬。

(昭和13年3月15日建立)

樹叢に遮られて殆ど見ることの出来ない本殿。

まだ新しい七社大神の末社

北の入り口の両部鳥居

境内社・護国社

【因みに一の宮は笛吹市一宮町の一宮浅間(あさま)神社で、二の宮は笛吹市御坂町の美和神社、三の宮は甲府市国玉町の玉諸神社です。四の宮以下はありません。総社は、笛吹市一宮町の甲斐奈神社と、甲府市の府中八幡宮の2説があります。】