羽黒神社

米沢市関根(平成17年10月8日)

この神社は奥羽本線・関根駅の北西400m、232号線普門院口バス停前に鎮座しています。社伝によると大同元年(806)の創建で、当時は羽黒大権現と称していました。長井、伊達の代々の領主、藩主の崇拝を受けていましたが、火災により焼失、直江兼続が社殿を再建しました。以来、参勤交代の折りには藩主の着替え場所としても使用されていました。明治5年、大物忌神社と改称、後 昭和7年、羽黒神社と改称しました。ここは又、寛政8年(1796)上杉鷹山公が恩師・細井平洲の三度目の来訪に際し、自らこの羽黒神社に迎え出て普門院まで案内し、その労を労ったという敬師の美談が伝えられ、国指定文化財(史跡)となっています。その直江兼続が造営したという社殿が、改修されながらも殆ど当時の儘の形を残しており、その重厚さと華麗さを兼ね備えた屋根の造りの複雑さは今まで眼にしたことのないもので、しばし時の経つのも忘れる程の素晴らしさです。又、今は神主さんの住居となっている住宅も、藁葺き屋根で軒下の彫刻が素晴らしいお宅でした。御祭神は大物忌神(オオモノイミノカミ)、別名・倉稲魂命(ウカノミタマノミコト)です。狛犬は居ませんでしたが、今回の米沢の旅での一押しの神社です。

新旧社号標

神社入り口

渋い神門

複雑かつ重厚、華麗。ここまで素晴らしい社殿はお目にかかったことがありません。

ここまで凄い社殿の屋根も
維持が大変だそうです。

藁葺き屋根で軒下の彫刻が
素晴らしい神主さんのお宅

木鼻狛犬と鼻を牙に巻き付けた木鼻象

境内社・若宮八幡神社

境内社・八雲神社、
大山祇神社、菅原神社