歌懸稲荷神社

山形市十日町1-1-26(平成20年5月5日)

東経140度20分15.04秒、北緯38度14分37.42秒に鎮座。

 この神社は山形駅から真っ直ぐ東に延びた16号線の十日町信号のすぐ西に鎮座しています。縁日である10日ごとに門前で定期市が開かれ、十日町という町名の由来となった神社で、城下町の人々と深く結びつき信仰をあつめている神社です。

 御祭神:稲倉魂命、大市姫命、大国主命、猿田彦命、日本武尊、火産霊神
 例祭日:月次祭・毎月10日、歳旦祭・1月1日(初詣で)、商の神市神例祭(山形の初市)・1月10日、春祭・3月10日、大祓 夏越祓・6月30日、鎮火祭・7月例大祭日の前日(防災祈願行事)、例大祭・7月第二土曜日、秋祭・11月10日、七五三祭・11月15日、大祓 除夜祭・12月31日
 境内社:神明神社、市神、火防神
 由緒:山形城主・斯波兼頼が山形城の守り神として城内に建立したのが始めと伝えられています。
 それより10代目最上義定が山形城の部内に社殿を建て、12代・義光の時、天童城主との開戦に際して勝利を祈願するなど、最上家代々の信仰が厚いものがありました。
 城主や城下の人々が、短冊に歌を書いて神に奉納する風習があり、歌を詠まないものは渡らせない橋も付近にあったところから歌懸(うたかけ)の名が残ったと伝えられています。
 元和8(1622)年、最上家が改易されて新城主となった鳥居忠政は、人心一新をはかり、部内稲荷口(現山形駅付近)にあったこの社を、三の丸の外の現在地に移しました。
 それ以後、このご縁日である10日ごとに定期市が門前で開かれ、十日町の名の起こりとなり、その年の最初の十日市(1月10日)を初市と呼ぶなど、城下町の人々と深く結びつき信仰をあつめ、現在に至っております。
 (「山形市十日町商店街ホームページ」参照)

社号標 神社入口
参道の台輪鳥居
拝殿 本殿
商の神・市神
天狗のつかみ石
境内社:神明神社 火防神
「霞城(山形城)三の丸跡」碑
境内西側に残る霞城三の丸の土塁