神明神社

山形市錦町15-59 (平成20年5月5日)

東経140度20分19.51秒、北緯38度15分27.15秒に鎮座。

 この神社は山形城北高校の東焼く300mに鎮座しています。入口には屋根付きの両部鳥居のような形をした金属製鳥居(もどき?)が建ち、参道に石の明神鳥居が建立されています。狛犬も平面的な人面顔で変わってはいるのですが、何といっても特筆すべきは、境内に聳えているご神木の欅の巨樹で、一本ではなく境内側面から奥にかけて何本も聳えている様は壮観…!!という他はありません。

 御祭神:天照皇太神
 例祭日:4月29日
 境内社:稲荷神社
 由緒:延文3年(1358)山形城主・斯波修理太夫兼頼公の創建といわれ、天正年中(1573〜1591)山形城主・最上義光公が、城北門の守護神として崇敬し、元和8年(1622)最上氏改易後も歴代城主の鳥居、保科、松平の諸侯からも篤い崇敬を受けていたようです。特に堀田侯は崇敬が深く元文元年(1736)社殿を造立、城下及び郡中への勧進を許し広く寄進を得ることができたそうです。
 明治には村社に列し、第二次大戦後は宗教法人とし神社庁より9級に序され、特に大晦日、元旦には参拝者で賑わうようです。

社号標
「村社 神明神社」
神社入口
「征露元年極月」という珍しい私年号が彫られた狛犬
大国ロシアに勝利した日露戦争の1904年を元年とする、民衆の間で使われた年号だそうです。狛犬は平面的な人面顔で、阿には子狛というか子犬のように可愛いのが二匹います。吽は雄のようです。鬣は小さな二段の渦の下に短めショートの縮れ毛が流れ、尾は太く先端がソフトクリーム状に巻いています。
狛犬の拡大写真はこちらで
(征露元年(明治37年1904)極月(12月)建立)
拝殿
神明造りの本殿
境内社:稲荷神社 入口と社殿
湯殿山大権現、金比羅 庚申塔
境内にはご神木の欅の巨樹が何本も聳えています。見事な光景でした。