熊野神社

山形市六日町5-57(平成20年5月4日)

東経140度20分43.82秒、北緯38度15分20.55秒に鎮座。

 この神社は山形東高校の西約300mに鎮座しています。市街地の真ん中にありながら、結構こんもりとした鎮守の杜が残された神社です。旧縣社の社号標が建つ入口から真っ直ぐ参道正面に社殿が建っています。その本殿の右側にちらりと赤い鳥居が見えるのが、境内社・稲倉稲荷神社で、伊勢神宮式年遷宮の古材にて、昭和51年に改築されたそうです。
 この日この社に到着したのがpm6:20、この日最後に詣でられたのがこんな素晴らしい神社で、幸せな締めくくりとなりました。

 御祭神:須佐之男命、速玉男命
 例祭日:新春祈願祭・1月15日、春祭(祈年祭)・3月15日、御例祭・9月15日、秋祭(新嘗祭)・11月15日、越年祭・12月31日、月次祭・毎月15日
 境内社:稲倉稲荷神社
 由緒:創建は初代山形城主・斯波兼頼が延文3年(1358)が、行蔵院道覚に命じ紀州熊野大権現を勧請させ、城内に祭祀した事にはじまります。行蔵院を別当に任じ社領150石を寄進し、その後元和7年(1621)城主・最上義俊は信仰が篤く、現在地に遷座したうえ山形城鬼門(北東)の鎮護の神社としました。この時の社地は2300坪で、次いで慶安元年(1648)徳川家光より社領150石の朱印状を与えられました。
 明治4年熊野神社と改称し、行蔵院は神職となりました。明治12年村社に列し、昭和13年内務大臣より県社に列格の上、神饌幣帛料供進指定神社に列せられて、終戦後は宗教法人として現在に至っています。

社号標
「縣社 熊野神社」
神社入口
参道の様子
明治42年(1909)生まれの狛犬
わざわざ山形に呼んだのでしょうか、大阪の石工さんの作品です。口蓋があり波打っているという特徴はありますが、でも浪速とは随分感じが違いますね、整った良い顔立ちと優雅な姿をしています。吽の身体前面、沢山の穴はどうして出来たのでしょう?
狛犬の拡大写真はこちらで
(大阪石工・太田傳吉 明治42年(1909)8月日建立)
拝殿脇に付けられた社殿? 拝殿
幣拝殿と本殿
境内社:、稲倉稲荷神社入口 稲倉稲荷神社二の鳥居
稲倉稲荷神社社殿
第60回伊勢神宮式年遷宮の古材にて、昭和51年に改築された社殿です。
金剛山、観世音菩薩 庚申塔
注連縄で繋がれたご神木 神池