熊野神社

山形市上山家町(平成20年5月5日)

東経140度22分17.67秒、北緯38度15分29.77秒に鎮座。

 この神社は鈴川公園の南南東 黒瀧山山頂に鎮座しています。入口は山形道高架下にあり、ここから石段を数十段上ると自動車道に出ますが、普段はチェーンで塞がれています。この自動車道の緩い坂道は自然林の中を通り、気持ちの良い散策気分に浸れます。山頂にはお堂のような造りの社殿が建ち「村社 熊野神社」「如意大満虚空蔵尊」の木札が掛かっています。社殿裏側からは山形市街地や遠く遙かに白鷹山などが望め、一汗かいた肌に風が心地よく感じました。

 この社の案内は無く、御祭神・勧請年月・縁起・沿革等は全て不明ですが、記念碑に
「黒瀧山如意大満虚空蔵菩薩は、延文元年(1356)山形に入部した斯波兼頼の一族、山家河内守兼慶が山上に御堂を築き、鎮守として祀った由緒あるものです。元禄9年(1696)暴風と大雪のため、御堂は大破、さらに倒木により押しつぶされました。宝暦2年(1753)に再建されましたが、二百数十年を経て境内は荒廃し御堂は破損、参道は獣道のような状態となっていました。この惨状を打開するため寄付を募り平成11年表参道、裏参道、御堂の修等をしました。」と書かれていました。
 記念碑から、神仏混淆の時代は虚空蔵菩薩を奉ずるお堂を、多分、明治の神仏分離の後に「村社 熊野神社」とし、存続させたのではないかと推測いたしました。

「黒瀧山山家如意大満虚空蔵大菩薩の由来」「記念碑」の案内はこちらで

神社入口 最初は石段の急登が続きます。
突如として目の前に自動車道が現れます。
気持ちの良い緩い坂の参道
社殿 社殿正面と社名の書かれた木札
社殿の木鼻・狛犬と象
末社 境内からの眺め