由豆佐賣(ゆづさめ)神社

鶴岡市湯田川 (平成22年8月16日)

東経139度46分17.05秒、北緯38度41分28.65秒に鎮座。

この神社は、鶴岡駅の南西6km程の湯田川温泉に鎮座しております。温泉街の西側山裾に鎮座するこの神社は、巨木に覆われ、今もひっそりと鎮まっております。藤沢周平の「たそがれ清兵衛」のロケが行われたと云う境内は天然記念物の公孫樹や、樅の木があり、江戸時代が今も息づいているような雰囲気のこの神社は、出羽國田川郡、由豆佐賣神社に比定される式内社であります。

式内社 由豆佐賣神社
由豆佐賣神社は、白雉元年(650)の創建と云われ、古書「三代実録」や、延喜五年(905)に起草の延喜式神名帳にも登載された格式の高い神社である。
祭神は、溝織(木偏で読みは「くい」)姫命、大己貴神、少彦名神の三神で、代々の領主をはじめ近郷庶民の崇敬厚く、最上義光は黒印一五五石を、又酒井家による社殿造営など、数々の寄進があった。
現在の拝殿は、安永年間(1775年頃)の造営で、昔は観音堂と称し十一面観音を祀り、又社名も滝蔵権現と称し、神仏習合時代の密教寺院に多く見られる平面構造(松田良助氏説)で五間堂・円柱・向拝屋根・唐破風・内部は外陣・内陣・内々陣・格子(結界)・脇陣・周り縁・床が高く貴重な遺構である。
本殿の造営は、明治十五年時の庄内の名棟梁「高橋兼吉」の建築である。
境内由緒書より。

神社入口

鳥居と社号標

参道の神橋。式内の由豆佐賣の神ここにいまし透きとほる湯は湧きでて止まず 斎藤茂吉。
古くは「湯蔵権現」とも呼ばれたようです。由豆佐賣は、湯出沢のことであるとされており、温泉の女神だったと云われております。

参道

拝殿


更に高い所に鎮座する古峯神社参道

古峯神社


祓戸大神


県指定天然記念物の乳公孫樹


エキストラとして出演した湯田川温泉の人達