酒田市日吉町2 (平成22年8月16日)
東経139度49分56.3秒、北緯38度54分57.5秒に鎮座。
この神社は、最上川河口北側の日和山公園のすぐ東側に鎮座しております。すぐ北側には日枝神社という大きな神社があるせいでしょうか、やや人影の少ない寂しい神社となっております。
皇大神社(旧郷社) 祭神 大日霎貴命
由緒沿革
創建年代詳ならず。もと台町の北大神宮山にあり、享保一九年社殿焼失の後、元文元年現境内に移転す。弘化三年造立。明治九年郷社に列す。
神社名鑑より。
湊まち、そして米都「酒田」の繁栄は「北前船」による開運によって華開きました。
さかた湊に寄港した船頭や回船問屋の荷主が、航海の無事を祈って必ずお参りしたのが、日の神である天照大神を祀った「皇大神社」であり後に四国の船頭たちが寄進勧進し、皇大神社の敷地内に建てられたのが、大物主神を祀った「金刀比羅神社」でした。
また、日和山公園には、幕府の天領米を置いた「瑞賢蔵」があり、常夜灯が北前船の夜を護り、その灯を守ったのも神明さんの宮司でした。
神明坂の石段や境内の石畳は、上方から帰る北前船のバラストとして船積みされたもので造られております。
神明さん(皇大神社・金比羅神社)、さかた湊に寄港した北前船、そして瑞賢蔵がある日和山などは、酒田の歴史を語る上で欠かせない歴史的・文化的な価値がある財産です。
しかし、さかた湊とともに栄えてきた同神社の社殿は、老朽化し危険な状態になっております。鎮守の上下日枝神社に次いで親しまれてきた皇大神社を含む明神さん周辺を酒田祭り創始400周年を機に市民の皆さんの手で周辺を含めて整備してみませんか。
日和山明神さん周辺景観整備事業実行委員会 設立検討委員会。原文はこちら。
神社入口。左手は日和山神社。
神社入口前。嘗ての参道はず〜と長かったようです。さかた湊まで続いていたのかも知れません。
参道と神門
境内
境内中央の狛犬。阿吽は他人(犬?)のようです。拡大写真はこちら。
(年代不明)
社殿
社殿内部
向拝を支える柱の下に遊ぶ狛犬。
金刀比羅神社
出雲型狛犬。かなり剥離しており表情が分かりません。これも他犬と思われます。
出雲構え
秋葉神社
不明
三社宮
社殿の彫刻
日和山神社
不明
庚申塔、湯殿山碑