大物忌神社

飽海郡遊佐町吹浦 (平成22年8月17日)

東経139度52分56.22秒、北緯39度4分19.99秒に鎮座。

この神社は、鳥海山の西南西15km程の遊佐町吹浦に鎮座しております。鳥海山大物忌神社は勿論山頂に鎮座し、麓に「口の宮」と呼ばれる里宮が吹浦と蕨岡の二ヶ所に鎮座するが、その一つ。

鳥海山は日本海に裾野を浸した秀麗な山容を持つためか、古くから山岳信仰の対象となり、山頂と、麓の吹浦(山形県遊佐町)と蕨岡(山形県遊佐町)には大物忌神社が祀られ、出羽国一宮として崇められてきた。日本海に浮かぶ酒田市の飛島には、鳥海山の山頂部が吹き飛んできて出来た、あるいは鳥海に住む鬼が神罰を受けた際に飛んだ首によって出来たという伝承があり[10]、それが島の名前の由来になっているという。また、飛島に祀られた小物忌神社は鳥海山の大物忌神社と対をなしているとされる。
ウィキペディアより。

古くは、山そのものが「大物忌神」と呼ばれており、鳥海山の由来についても定説が無いようです。しかしこの山は、海岸に近く標高の高い独立峰であることから、日本海を往来する船乗りにとっては、重要な目印であったと考えられ、山岳信仰の場として栄えてきたと思われます。又、東夷征伐を進める朝廷にとって時々噴火し神威を見せるこの神は、大いなる驚異だったのかも知れません。

神社遠景。旧街道の雰囲気を残した街並みの向こうに見える一の鳥居。

「國幣中社大物忌神社」の社号標と「正一位大物忌神社、出羽國一宮」の額が掛かる一の鳥居。

参道

境内。正面は社務所。儀式殿は左手石段の上。

儀式殿

石段上の拝殿・本殿への入口。右手が儀式殿。

参道の石段と狛犬。右手の石碑は「北畠顕信御祈願之所」。正平十三年/延文三年(1358) 当神社に南朝復興と出羽国静謐を祈願した寄進書を納めているようです。

石段途中の出雲丹後。拡大写真はこちら。

(明治34年(1901)10月吉日建立)

石段上の拝殿正面

拝殿と本殿。左、月山大神。右、大物忌神。

本殿


境内左隅の鳥居。石段を登ると本殿となります。

左隅の末社

末社


御神木