浜ノ宮神社

和歌山市毛見(平成18年3月27日)

 この神社は、和歌山市内から国道42号線で南下し、海南市の手前600mの毛見トンネル入り口付近にある浜ノ宮信号を右折すると、左側に鎮座しています。

 御祭神は天照皇大神、配祀は天懸大神、国懸大神、境内社には、豊鋤入媛神社、中言神社、高皇神社、天満宮、恵比須神社、毛見金比羅宮、布引神社などがあります。
 由緒によると、崇神天皇51年(紀元前47年)豊鋤入媛命が天照皇大神の御霊代を奉じて名草浜宮に遷した際、すでにこの地に鎮座していた天懸大神、国懸大神も遷し、3年間は並び奉斎されていました。
 その後、天照皇大神の御霊代は伊勢の五十鈴川のほとりを永久の宮地として遷座(現伊勢神宮)。故に浜宮は「元伊勢の大神」といわれています。一方、天懸大神、国懸大神は垂仁天皇16年(紀元前14年)、秋月の地を常宮として鎮まり日前宮になったと伝わっています。その折、秋月の地に鎮座していらした伊太祁曽神社は山東へ遷座したとされます。
 また「アシ神様」とも呼ばれ、敬われてきたようです。
 西は和歌浦湾、南は小高い丘という立地の、極海岸に近い山裾にひっそりと鎮座しており、木々に囲まれて静かで落ち着いた風格を感じさせる神社でした。

神社入口 社号標
弊拝殿 天照皇大神、天懸大神、国懸大神を
お祀りしている本殿
境内社・毛見金比羅宮 境内社・恵比須神社
境内社・高皇神社、天満宮 境内社・豊鋤入媛神社
境内社・中言神社、布引神社等 神楽殿
南紀に残る習俗といわれる、
丸石が祀られていました。
ご神木
紅梅が綺麗でした。