小田神社

伊都郡高野口町小田(平成18年3月26日)

 この神社は和歌山線・高野山口駅の南東約1.1km、紀ノ川近くに鎮座しています。
 式内社で、案内によると御祭神は物之部武彦命、合祀神は市杵嶋姫命、譽田別尊、大日靈尊、素盞嗚命、倉稻魂命、日本武命。その他境内社の小宮に、倉稻魂命、國保食神、香都知神、猿田彦命をお祀りしています。
 饒速日命の十三世の孫の小田連公が約1400年前に大和よりここ小田に移住し、祖先・物之部武彦命を祀り小田神社を建立しました。 式内社として伊都郡内では、大社として神領も大きく朝廷の尊敬も深かったといいますが、その後、数々の兵乱によって社地は荒廃、仮殿をお祀りしていました。徳川時代に紀伊藩主徳川頼宣公がこのことを嘆かれ「小田神社」の字を石に刻み、石の宝殿を建て、ご神体として後世に伝え、現在に至りました。
 境内は綺麗に整備された感じでしたが、変わった配置で、境内を隠すように入口のすぐ傍に拝殿が建ち、弊拝殿、本殿との間に大きな空間が出来ていました。縮小されたとはいえ、未だ杜も豊かに残っています。

神社入り口 社号標
割拝殿 境内の様子
弊拝殿と瑞垣 弊拝殿正面から本殿を臨む
昭和11年生まれの狛犬。
眼が大きく、頬がこけています。額中央の突起は何でしょう?
(昭和11年9月建立)
春日造の本殿 瑞垣の中、本殿右側の境内社
稲荷神社( 倉稲魂命)
國保食神社( 國保食命)
香津知神社( 香津知命)
猿田神社 (猿田彦命)
和歌山市内は蕾でしたが、ここではもう桜が咲き始めていました。