伊都郡かつらぎ町萩原(平成18年3月26日)
この神社は和歌山線・西笠田駅の北東約2.4kmに鎮座しています。ここは、昨日三船神社でお会いした、主として紀ノ川沿いの神社を撮影しておられる地元の方から、社殿の素晴らしさをお薦め頂いて、参拝に参りました。
ここは入口に神願寺の寺号標が建っていて、その奥の朱塗りの両部鳥居を潜ると、宝来山神社と神願寺が同一の境内に並んでおり、今だに神仏習合の名残をとどめています。
社伝によれば、この神社は宝亀4年(773)和気清麻呂が八幡宮を勧請し、八幡山と称したのに始まるといわれ、寿永2年(1183)荒行で知られる神護寺の僧文覚が後白河法皇に寄進を懇請し笠田荘が神護寺に寄進され、文覚が社殿を再建したと伝えられています。16世紀には一旦兵火により焼失しましたが、慶長19年(1614)笠田荘の富豪是吉仙人翁の一族によって再建されたことが棟札に記されています。(「紀州語り部の旅」参照)
猿田彦大神(白髭大明神)・菅原大神(菅原道真)・八幡大神(応神天皇)・大山祇大神が祭神として祭られている、一間社春日造の色鮮やかな四社殿は重要文化財に、脇社二殿(東殿・素盞嗚尊・大国主大神、西殿・少彦名大神)も県の文化財に指定されています。また、所蔵する「紀伊国笠田庄絵図」も重要文化財となっています。
神社入口 | |
参道の様子 | 大きな拝殿 |
昭和15年生まれのやんちゃな浪花狛犬 | |
(昭和15年建立) |
重要文化財・一間社春日造の色鮮やかな四本殿、左右から。 向かって左から猿田彦大神(白髭大明神)・菅原大神(菅原道真)・八幡大神(応神天皇)・大山祇大神をお祀りしています。 |
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