蛭子神社

伊都郡高野口町(平成18年3月26日)

 この神社は国道24号線・伊都高南信号を北に入りすぐ左折、またすぐ右折すると100m程で左側に鎮座する、とても綺麗な神社でした。
 生憎、由緒創建は分かりませんが、蛭子神をお祀りしているものと思われます。ただ、この神社で有名なのはご神木の臥竜状の黒松で、樹齢約270年。幹周2.3m、「蛭子三郎松」と名づけられています。
 蛭子神とは、古事記において国産みの際、伊耶那岐命と伊耶那美命との間に生まれた最初の神です。しかし、子作りの際に女神である伊耶那美命から声をかけた事が原因で不具の子に生まれたため、葦の舟に入れられオノゴロ島から流されてしまいます。同様の神話は世界各地に見られます。流された蛭子神が流れ着いたと云う伝説は日本各地に残っており、沿岸地域では、漂着物を戎神として信仰するところが多く、蛭子が恵比寿・戎と習合・同一視されるようになりました。蛭子神を祭神とする神社は多く、西宮神社(兵庫県西宮市)などで祀られています。恵比寿を祭神とする神社には恵比寿=事代神とするところも多く見られ、生まれてすぐに流されてしまう蛭子への憐憫の情が再生神話をつむいだのであろうと思われます。
 また、日の子(太陽の御子)の意味とする説もあり、「日の子」の意味ととった場合は太陽神ということになり、世界の太陽神話には、太陽は船によって運ばれるとするものもあります。また、三重県の志摩地方での太陽信仰を結びつけた説もあり、この地域には天文信仰が多く、昼子神(ひるこしん)を蛭子神へ取り入れたのではと言うものですが、何れも海の向こうから来るものです。(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より)

神社入り口 大きな割拝殿
弊拝殿 本殿
瑞垣内の狛犬。こんな角度でしか撮影出来ませんでした。中々愛嬌者のようです。