古座神社

東牟婁郡串本町古座(平成18年3月28日)

 この神社は古座川左岸の河口近くに鎮座しています。由緒のある神社のようで社叢のウバメガシ群生林が市町村指定文化財となっています。
 元々この地に鎮座していたのは若宮八幡神社(応神天皇)で、その創祀は南北朝の末頃と言われています。明治末期の神社合祀令を受け、大正時代に西向にあった住吉神社(三筒男命)並びに宇津木の河内神社(須佐之男尊)を合祀しました。その住吉神社の白木屋根造り・春日造りの社殿は室町期の作で、町の指定建造物となり、現在はわたつみ神社内に鎮座しています。
 例祭日はそれぞれ河内神社が7月25日、若宮八幡宮が旧8月15日、住吉神社が旧8月13日となっていますが、特に河内神社の例祭は国指定重要無形民俗文化財に指定され、「河内(こうち)祭」「御舟祭」ともいわれ、水上渡御をメインとした町の一大イベントとなっています。この例祭は源平合戦に源氏方として参加した熊野水軍の勇士たちの戦勝を祝ったのが始まりとされ、古座川下流の清暑島をご神体とする河内大明神を中心に、華やかな3隻の御舟の渡御や中学生による勇壮な櫂伝馬競漕、地元各区による伝統の獅子舞奉納などが古式にのっとって繰り広げられる様です。
 因みに旧古座町は紀州藩直轄の鯨方があった捕鯨発祥の地と言われています。

神社入口
弊拝殿。この奥階段をあがった所に本殿が建っているのでしょうか? 社号標
境内社なのか、河内神社なのか拝殿にも社殿にも何も書いてなかったので分かりません。
こちらも、境内社なのか、河内神社なのか拝殿にも社殿にも何も書いてなかったので分かりません。 境内社