御坊市塩屋町南塩屋(平成18年3月27日)
この神社は、国道425号線・第二工業団地南信号から南に入り、王子川を渡り約300m程で左折。200m程進むと印南町との境あたりに鎮座しています。
案内によると、元は武塔天神社と称し、山田荘一円の氏神様でしたが、名屋浦は元和の洪水後記道明神を祭って分離し、北塩屋・天田・猪野野は明治6年王子神社の氏子として分離し、南塩屋・森岡・南谷・明神川・立石が須佐神社を氏神とするようになりました。創建は永延年間(987〜988)です。往古、大蛇が出没し住民を困らせていましたが、出雲の素盞嗚命の分霊を勧請したところ大蛇は退散したといいます。
和歌山県無形民俗文化財に指定されている「おとう祭り(3月10日)」は氏子5地域の5人の長男が1年間斎戒して、当日神前で大幣を振るって氏子の平安と豊作を祈願する頭屋制の名残を留めた特殊神事です。
深い杜の中、淡いピンク色の桜の花が咲き、綺麗で落ち着いた神社の奥には真っ白い土塀に囲まれた境内があり、広い割神楽殿?を潜ると真っ赤な狛犬がお出迎え。これぞ私の目的の狛犬でしたが、これだけではありませんでした
。拝殿内には真っ白な石造狛犬が、又本殿前には赤と白の斑の神殿狛犬が居て、残りの2対の存在を知らなかっただけに巡り会えた喜びはひとしおでした。