田殿丹生神社

有田市船坂(平成18年3月27日)

 この神社は国道480号線に面して、船坂地区南端に鎮座しています。すぐ南には有田川が流れ、国道480号線は桜のトンネル状態で、とても雰囲気の良い立地条件にありますが、丁度私達が訪れたこの日、この時間に、瑞垣内に除草剤を散布中でとても長時間境内にいられる状態ではなかったのが、返す返すも残念でなりません。
 案内によると、御祭神は丹生都比売命(丹生大明神 天照皇大神の妹神)、大名草比古命(高野大明神 丹生大明神の御子神)です。創建は遥か昔で、「丹生大明神告門」に「安梨締郡夏瀬の丹生に忌杖刺し給ひ」とあるように、大神は夏瀬の森へ神幸し、ここを中心に紀伊の国の先祖の人々に、一定の土地に定住した生活を営む事が出来る農業を教え、この地を開拓しました。亦農業と共に水銀の開発にも尽力され、水銀文化の基礎を築かれました、とあります。
 その頃は夏瀬の森や白山をご神体としていましたが、応神天皇の御代(400年頃)初めて社殿が造営されました。当時は森も大きく有田川もずっと南を流れていましたが、平安時代に大洪水があり、その為社殿を現在地に遷宮したということです。

神社前の国道480号線の様子 神社入口。社号標と禁殺生の碑
境内の様子 拝殿への階段
本殿正面と側面
本殿前のしょうわ神殿狛犬
境内には様々な種類の桜が競演していました。