有田市千田(平成18年3月27日)
国道42号線・野信号から20号線・有田湯浅線に入ると、暫くすると道路上に大きな鳥居が建っていますが、是が須佐神社の一の鳥居です。ここから更に500mも離れた左側にこの神社は鎮座しています。
案内によると、主祭神は海、陸の交通安全の神様・素盞嗚尊で、社伝によると和銅6年(713)鎮座の有田地方唯一の式内社です。古来より朝廷を始め武家や一般の信仰篤く、紀州徳川藩祖・徳川頼宣公は武神として尊信していました。
階段を登る途中には左右に境内社の子安社、南龍社、湊川社、金比羅社、伊太祁曽社遥拝所、神光谷社、厳島社、住吉社、五ヶ庄社・稲荷社が建ち並び、中門を潜った境内には神楽殿、鈴門、拝殿、祝詞殿と本殿、その脇には東方殿・皇大神宮社、西方殿・伊弉諾社が建ち並ぶかなり奥行きの広い、格式を感じさせる神社でした。宝永8年(1711)造営の春日造の本殿は、檜皮葺だったものを昭和に銅板葺に変えました。
毎年10月14日に行われる千田祭は鯛投神事といわれ、勇壮な”ケンカ祭り”として有名だそうです。