有田郡有田川町中野(平成18年3月27日)
ここは、旧金屋町役場の北東約1.1kmに鎮座していますが、地図に近くまで行けるきちんとした道路の記載が無く、何処から入っていいか分からず、土地の人に聞きやっとたどり着いた神社です。結局、国道424号線の人家の間の極細い入口を入り、五名谷川を渡り、300m程進むと左にあるのですが、入口が分かりづらいので、近くまで行ったら何方かにお聞きすることをお薦めします。
山がちなところで参道は木々に覆われ、社殿裏の斜面には、この神社の名の由来でしょうか、所々に白っぽい大きい岩が見えています。鳥居を潜ると階段上に、今は使われていないようにも見えましたが、割神楽殿風に左右の建物が別れ、拝殿前には全国でも1・2を争うという県指定記念物の榁(ネズ)の老樹が見事な枝振りを見せています。
案内に、創始は明らかではありません。もと白岩山東麓の白岩谷の渓流に面していましたが、明応5年(1497)に現在地に遷座しました。本殿は室町建築の様式を伝えており、国指定の文化財で、特に正面欄間、正側面の彫刻は桃山時代の先駆をなすものです、とありましたが、残念ながら本殿正面の欄間はよく見えませんでした。
御祭神は弥都波能比売命 、配祀神に天照大神,豊受大神、宇伽魂神、保食神、大国主神、大物主神。境内社は埴山姫神社、穉産霊神社、稲荷神社、祓戸神社、金刀比羅神社があります。
又、境内には滋賀県風のにこやか狛犬、本殿前には木製の神殿狛犬が居ました。