増山神社

砺波市増山443(平成21年5月3日)

東経137度1分56.21秒、北緯36度38分59.12秒に鎮座。

 この神社は増山湖西に鎮座しています。239号線沿いに建つ鳥居を潜り参道を歩くと、両側が水田で、まるで湖の中を神社に向かっているような錯覚を覚えました。境内奥正面に拝殿が建ち、その更に奥の石垣の上、玉垣内に本殿が建立されています。ここでは出雲丹後の変形バージョンと笏谷の近代版狛犬という、変わった狛犬二対が見られ、多いに楽しませて貰いました。

 御祭神:天照皇大神・伊弉冉尊
 由緒:天照皇大神・伊弉冉尊を祀る増山神社は、もと、増山熊野山に鎮座ましませり。増山城累代の城主神保氏は、当社を祈願所と定め、また村人は産土神として、ともにあつき崇敬の念をよせ来たれり。
永禄3年(1560)上杉謙信、増山城を攻略せし時、兵火にかかりて焼失す。のちに社殿の復興をみたれども、往時の壮大さは望むべくもあらざりき。かくして幾十星霜を経たる去る年、「人里に近き二ヶ塚の、瑞気満ちたる地に社殿を遷さるべし。」との御託宣あり。村人協議し、二ヶ塚の地に奉斉せり。
天保7年(1836)3月吉日に、社殿を寺丸山の現在地に奉遷せり。大正7年(1918)7月8日、高坪里神社及び秋葉社を合祀す。昭和5年(1930)11月2日、現社殿を新築す。
(境内「増山神社由緒」より)

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参道入口
参道入口に建つ台輪鳥居 社号標
社頭
境内入口
拝殿前、大正13年生まれの狛犬
顔つきや尾の形は出雲丹後ですが、腰をやや浮かして蹲踞の姿勢を取っていません。石材も来待石のようで出雲の石工さんが彫ったものと思われますが、こんな形の狛犬は今まで見たことがありません。非常に珍しい物ではないでしょうか?
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(紀元2584年(大正13年・1924)4月建立)
拝殿
本殿鞘堂
鞘堂内にいる神殿狛犬
建立年代はそんなに古い物とは思いませんが、色合いから見て、笏谷狛犬ではないでしょうか?笏谷近代版とでも言ったらいいでしょうか。
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