出町神明宮

砺波市中央町4-14(平成21年5月3日)

東経136度57分24.78秒、北緯36度38分9.78秒に鎮座。

 この神社はJR城端線・砺波駅の北約280mに鎮座しています。入口の神明鳥居を潜ると参道正面には社務所が建ち、拝殿は途中左手にあります。拝殿脇は月極駐車場になっており、その奥に本殿が拝殿・幣拝殿と棟続きで建立されています。

 御祭神:天照皇大神
 境内社:一社
 祭礼日:4月16・17日(2009年から4月29・30日に変更)
 由緒:創建は慶安3年(1650)、杉木新町の総氏神として勧請されました。
 4月の例大祭で奉納される県指定無形民俗文化財・「出町子供歌舞伎曳山行事」は社の創設にあたって、人々が手に手に行燈を持って伊勢神宮の御分霊を出迎えたことに由来し、また農家の五穀豊穣を祈って執り行う、歴史と伝統をもった春の祭りです。
 砺波市の前身「出町」の曳山は、西町・中町・東の三基からなり、以前は三町揃って上演していました。昭和44年からは一町ずつとなり、当番町の上演は3年に一度で、他の2町は子供歌舞伎を行いませんが、曳山自体は曳き出されます。祭当日は砺波市街中心部の本町通りを通行止めして、屋台の舞台で小学校高学年の子供たちが歌舞伎を行います。一場面が約45分でほぼ1時間半毎に行われます。昼間のみではなく、夜もライトアップして歌舞伎が行われます。
 西町の曳山は天明9年(1789)に造られ、後に中町・東と曳山が造られていきました。東の曳山は明治33年の大火で焼失しましたが、大正8年に曳山台、大正11年に上部が完成しました。
 役者は、昔は男の子ばかりでしたが、戦後から女の子も演じるようになりました。子供歌舞伎上演中の子供役者の移動は、すべて肩車で行われ地面に足をつけさせないことになっています。これは、神明宮でお祓いを受けることにより、神の依代とされた古い神意を伝えています。出町子供歌舞伎曳山は、「出町子供歌舞伎曳山行事」の名称で昭和42年に砺波市指定文化財とされ、平成6年には富山県指定無形民俗文化財となりました。
「出町子供歌舞伎曳山車」より)

社頭
入口の神明鳥居 社号標
拝殿
拝殿内の様子
本殿
境内社