増仁(ぞうに)神明社

高岡市戸出大清水(平成21年5月3日)

東経137度0分9.19秒、北緯36度40分50.45秒に鎮座。

 この神社は庄川左岸に鎮座しています。神社南には「南部老人福祉センター」が有ります。極小さな社地の神社ですがとても綺麗に清掃・整備されていました。帰ってきてから調べたところ、この社は庄川氾濫の被害を受けて廃村となった村の産土神社だったそうですが、今でもとても綺麗に手入れされていました。何方が管理されているのか、とても疑問に思いました。

 御祭神:天照皇大神
 由緒:創建は不詳で、増仁の宮(ぞうにのみや)、増仁の神明社(ぞうにのしんめいしゃ)と呼ばれ、旧村社である。庄川沿岸地域において廃村となった後に宮だけが残っているという例は珍しいとされる。
 増仁村は庄川に架かる中田橋西橋詰付近にあった集落で、寛文10年(1670)に村高53石であったが、その後の度重なる庄川の氾濫により60年から70年後には村高1斗にまで激減し、結局村の大部分は川床となって廃村となり、宮だけが残ることとなった。
 ちなみに当時は増仁村を含む北般若地域が広く庄川氾濫の被害を受けており、同様に川床となった落合村や、延宝5年(1677)に廃村となった石代新村のほか、庄川の流路の変化により左右両岸に下麻生村、上麻生村と村が二分されてしまった麻生村などもあった。
 当宮は庄川の暴威を遺す史跡として、また、古くから水と戦ってきた富山県民の象徴としての価値も認められている。
(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より)

社頭
社号標 境内の様子
社殿前、建立年代不明の狛犬
阿は口中に玉を含んでいます。素人が造ったような、素朴でほのぼのとした味わい深さが好印象の、私の好きな狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
社殿に架かる社名額と社殿