高岡関野神社

高岡市末広町9-43(平成18年11月25日)

 この神社は高岡駅の北西約450mに鎮座しています。道路より大分高い位置に社地があり、鳥居をくぐると、大きな拝殿、その大きさには圧倒されます。さすが高岡の開祖・前田利長公を奉祀する神社だけのことはあります。その奥の本殿は外からはよく見えませんが3社並んで建っているようです。又、高岡は鋳物の町でもあり、狛犬もブロンズです。

 御祭神:熊野社(関野神社・伊弊冊尊、事解男命、速水之命、相殿:素盞嗚尊・加具土命)
      神明社(加久彌神社・国常立尊、保食神、天照皇大神、三毛入命)
      稲荷社(高岡神社・稲倉魂命、前田利長公、菅原道真公)
      境内社:大国社
 由緒:文化3年(1806)に関野神社(熊野神社)・高岡神社(稲荷神社)・加久彌神社(神明神社)が現在地に遷座され、大正8年にこの三社が合祀されて高岡関野神社と改称され県社列格となりました。

 それぞれの社史は
 関野神社は、村上天皇天暦2年(948)射水郡水戸田密蔵寺より分霊・勧請され、射水郡岡野郷(下関町)に遷座しました。慶長14年(1609)、前田利長公による高岡城築城に際し、上関へ遷座され、さらに、文化3年(1806)に現在地に遷座されたといいます。
 高岡神社は、元は稲荷神社と称しており、築城の際、城内に稲荷大神を勧請したもので、慶長19年、利長公薨去の後、利長公を合祀し、関野神社境内に遷座しました。明治になり高岡神社と改称し県社となりました。
 加久彌神社は式内社・加久彌神社の論社と比定されているようですが、その由緒は不明瞭なようです。
 (由緒書きより)

社号標
参道の様子 大きく立派な拝殿
鈴しょうわのブロンズ狛犬
(昭和57年3月21日建立)
拝殿内の様子 3社並んで建っている本殿
境内社・大国社入口 境内社・大国社社殿
奉納者が菅野傳右衛門とあるので、もしかしたら江戸時代か明治期の奉納と思われます。
若々しく、目の細い、面白い尾の狛犬です。