高瀬神社

南砺市高瀬291(平成21年5月3日)

東経136度57分04.47秒、北緯36度34分03.56秒に鎮座。

 この神社は福野駅の南東約1.5kmに鎮座する越中国一宮です。大鳥居は神社から500mも離れた国道471号線に建ち、境内には樹齢数百年の杉の巨木の杜があり、落ち着いた雰囲気の素晴らしい神社でした。
 神社入口に建つ明神鳥居を潜ると明るく広々とした境内中央に参道が続き、伊勢神宮から戴いた手水舎水鉢の中には高瀬遺蹟から発掘された建物の柱が保存されています。台輪鳥居を潜り神池を臨みながら進むと、境内奥には千鳥破風と唐破風付きの豪華で厳かな拝殿や、大きな流造の本殿が建立されています。又、境内左には功霊殿、右側には稲荷神社が祀られています。

 御祭神:大己貴命、配神:天活玉命、五十猛命
 例祭日:毎月1日・13日・月次祭、1月1日・歳旦祭、1月3日・元始祭、1月25日・天神祭、2月3日・節分祭、2月11日・紀元節祭、2月17日・祈年祭、3月8日・鎮火祭、3月春分の日・春季皇霊祭、4月3日・神武天皇祭、4月10日・春季祭、6月10日・祈年穀祭、6月19日・風宮例祭、6月30日・稲荷社例祭、6月30日・夏越大祓、7月22日・除熱祭、8月16日・中禮祭、9月13日・例祭、9月秋分の日・秋季皇霊祭、10月17日・神嘗祭当日祭、11月3日・明治節祭、11月13日・神明宮例祭、11月15日・七五三祭、11月23日・新嘗祭、12月23日・天長節祭、12月31日・師走大祓、除夜祭
 境内社:功霊殿、稲荷神社
 由緒:御鎮座の由緒は不祥ですが、景行天皇の御代であるとも言われています。 天武天皇の御代に当神社へ勅使を遣わされ、その後、光仁天皇宝亀十一年に従五位に、更に清和天皇貞観元年に正三位、治承四年に正一位に列されると共に多くの社領荘園があり、皇室の御領となったこともあるようです。
 神社の氏子地名に、大宮司、神子畑(みこばた)、勧学院(かんがくいん)など往時の面影を偲ぶことができます。戦国時代に入ると、往古の繁栄はいづこへ、社頭は荒廃し人心も乱れた時代でした。 江戸時代になると崇敬心の厚い加賀藩主の保護により神威は昂揚し、明治六年に県社となり大正十二国幣小社に列せられ、翌年十三年に摂政宮(昭和天皇)の御使が参拝になり、昭和二十年終戦と共に国民の幸を祈るよう勅使の御参拝がありました。  現在、初詣をはじめ季節の移り変る節目の祭典や神事に多くの崇敬者が参拝になります。
「高瀬神社」公式サイトより)
 大己貴命が北陸平定を終えて出雲へ戻る時に、国魂神として自身の御魂をこの地に鎮め置いたのに始まると伝える。鎮座の年代は不明であるが、景行天皇の御代であるとも伝えられる。『続日本紀』に「高瀬神」の名が記載されている。『延喜式』では、礪波郡の神社7座の筆頭に記載されている。平安時代の末に一時国府が礪波郡に移転したことから、それ以降、越中国一宮とされた(他にも越中国一宮を名乗る神社は複数ある)。神仏習合の神社であり、三百坊の勧学院を擁していた。
 中世、越中国の一向宗徒が福光城主の石黒氏を滅ぼし、その領地にあった当社は一向宗徒の支配下に入った。その際、一部の神職が雄神神社に転じている。現在でも両社は関係が深く、宮司は両社で兼任されている。その後も戦国時代の戦乱により荒廃したが、江戸時代に加賀藩主前田氏の崇敬を受け、手厚く保護された。
 明治6年に県社、大正12年に国幣小社に列せられ、戦後は別表神社となった。
(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より)

国道471号線に建つ大鳥居遠景
国道471号線に
建つ社号標
「越中一宮 
高瀬神社」
国道471号線に建つ大鳥居
昭和天皇御在位六十年奉祝事業のひとつとして、小矢部市在住の西田東作氏の寄進により、昭和60年参道に大鳥居が建立されました。 この大鳥居の中には、水無月の大祓に大勢の方々により奉写された大祓詞が収納されており、大鳥居をくぐる人々の罪、穢を祓い清めています。
社頭
社号標 神社入口に建つ明神鳥居
境内の様子

手水・水鉢
水鉢は、新潟県只見川上流から運ばれた自然石でつくられた洗心の禊場です。自然石の裏には「水神」の文字が刻まれています。
水鉢の中に置かれている、高瀬遺蹟から発掘された建物の柱
参道途中に建つ台輪鳥居 神池
千鳥破風と唐破風付き拝殿
昭和23年入母屋造の拝殿が竣功し、更に昭和62年に唐破風の向拝が竣功しました。
本殿
昭和17年より数ケ年の計画で工事が始まりましたが、基礎工事終了の時に終戦となり、国費による建立は中止されました。 その後は氏子をはじめ、地方の崇敬者・有志の方々が浄財や樹齢数百年の屋敷林を寄進し、昭和22年に流造の本殿が竣功しました。
拝殿前に置かれた「なでうさぎ」
社殿右側に設えられた土俵

境内社:功霊殿
入口の明神鳥居と社号標
功霊殿拝殿
功霊殿本殿
境内社:高瀬稲荷神社 社号標と稲荷鳥居
高瀬稲荷神社社殿
建立年代不明のお狐様
絵馬