市姫神社

中新川郡上市町上中町19 (平成26年9月22日)

東経137度22分04.60秒、北緯36度42分11.48秒に鎮座。

この神社は、富山地方鉄道本線・上市駅の東北東1km程の辺り、上中町の街中に鎮座しております。

御祭神、由緒等不明。

むかし、むかしのことです。ある日、上市の商人、次郎右衛 門は、三日市の市場へ行った帰り道、夕やみの中で、たいそう 気品の高いお姫様に出会いました。お姫様は手に梅の花を持ち、そのすがはいかにもやさしくきれいでした。次郎右衛門は、思わず立ちどまり、しばらくぼんやりしてしまいました。
すると、そのお姫様は、次郎右衛門に、「ここの上の方にもあらたに市場が開け、はんじょうしている そうですが、そこへ行きたいのです。わたしは市姫と申します。どうぞわたしを連れて行ってください。」と声をかけられました。
「いいですとも、お連れいたしましょう。でも道が悪いですから、そこまでわたしがおぶってさしあげましょう。」と、次郎右衛門は答えて、お姫様をせおってみますと、案外軽いように思われました。
やがて行き着きますと、お姫様は、「ここにわたしをおろしてください。」と、おっしゃいました。そこで、次郎右衛門はせおっていたお 姫様を下におろしました。
すると、なんとそれは、お姫様ではなくて大きな石でした。夜が明けて、さっそく次郎右衛門は、集まってきた人々にこの話をしますと、「そのかたはきっと神様にちがいない。お社を建てておまつりしましょう。」と、相談がまとまりました。そこで、三日市の方向である西向きにお社を建ててまつり、そばに梅の木を植え「市姫社」と名 づけました。このようにして、市姫の神様は三日市から上市にうつられ、それいらい、両方の市場をお守りくださることになったのだそ うです。
上市町公式サイト より

参道入口

神額

参道

参道途中の狛犬。拡大写真はこちら。
(明治36年(1903)6月建立)

拝殿

本殿覆屋