勝田(かんだ)神社

米子市博労町(平成17年11月23日)

 この神社はJR境線・博労町駅の直ぐ北に鎮座しています。
 由緒によると、加茂神社、天満宮、祇園社などとともに米子で最も古い神社の一つで、天文年間(1532〜1554)に現在地に鎮座と云うことです。江戸時代には米子城の北の守りとして重んじられ、昔から米子、弓ヶ浜の総産土神として「かんださん」の名で親しまれ、尊崇されてきたようです。主祭神は天之忍穂耳命で、伝承では鬼ヶ沢の鬼(農民たちをくるしめた人たち)を退治して亡くなったとも、鎌倉時代に境港から弓ヶ浜部にかけて開拓事業を行ったともいわれている、勝田四郎が祀ってあると伝えられています。
 例祭は春祭(4/14〜15)と秋祭(10/14〜15)の年2回行われているようです。
 荘厳な神門と太い注連縄、コンクリート製の大きな拝殿、弊拝殿と透かし塀に囲まれた優雅な流れ造りの本殿、立派な土俵や境内社など、米子の総鎮守としての格式と、市民の尊敬の念が感じられる開放的で暖かい神社でした。

神社入り口 社号標
随神門 拝殿
弊拝殿と透かし塀 本殿
境内社・榎神社入り口 境内社・榎神社社殿
建立されて未だたったの120年。
足は折れ身体もボロボロ、満身創痍のこの狛犬。
こうやって立っているのが不思議なくらいです。
剥落によりだんだん身体がやせ細っていくのでしょうが、
「できる限り頑張ってね」と応援の気持ちでいっぱいです。
(明治16年5月建立)
境内社・松尾神社社号標 この社号標には亀さんも一緒に彫られています。
こういう作りは始めてみました。
境内社・松尾神社全景 境内社・松尾神社社殿
昭和生まれの、狛犬としては未だ若い子達ですが、
阿はもう顔の前面が欠けています。どうしたことでしょう。
(昭和11年2月吉日建立)
境内社・稲荷神社二社
末社・椎山神社 秋色に染まった境内の様子
例祭には奉納相撲が執り行われるのでしょうか、
境内右側には立派な土俵が設えてあります。