本宮神社

米子市淀江町本宮297(平成17年11月23日)

 大山から24号線で米子方面に降りていく途中のどんぐり村入り口で右折。農村公園駐車場に車を置き「本宮の泉」の案内に沿って行くと、泉の左側にこの神社はひっそりと鎮座しています。案内がないので創建、由緒はわかりません。島根の宍道町上来待に同名の神社があり、そこは御祭神が月夜見神ですので、もしかしたらこことも関係があるのかもしれません?
 泉には家族連れがのんびりとくつろいでいたり、名水を汲みに来ている方もいて、その方達に神社のことを訪ねたのですが、どなたもご存じないようでした。その代わり、「入り口のどんぐり村のお蕎麦がおいしいよ。」と教えて頂き参拝の後寄ったのですが、本当に安くて美味で、お土産にも買ってきました。本宮の泉は宇田川平野形成のもととなった宇田川の水源であり、日量30,000tを湧出する鳥取県指定の名水で、淀江町の水道は、自慢の湧水でまかなっているそうです。またその清らかな水は、農業用水やニジマスの養殖などにも広く活用されています。この泉から流れ出る神社前の清流にはバイカモの可憐な白い花が咲き、私には名前の分からない魚も泳いでいました。
 豊かな森の緑や紅葉の赤、イチョウの黄金色、その下の渾々と湧き出でる湧水の涼やかで清らかな流れ、その奥に自然ととけ込んだかのように静かで深閑とした雰囲気の神社がある……日本に生まれて良かった、日本人で良かった、この時代に生まれた幸せ…をしみじみと感じた場所でした。

「本宮の泉」から湧き出でる
清水により育まれたバイカモ、クレソン
「えっ、ウソー!!」
これ以上は太れないくらいの肥満児
巨大金魚がいました
清流の中を悠然と泳ぐハヤ?ヤマメ? 今頃咲くのでしょうか?
可憐なバイカモの花
湧水公園の四阿でくつろぐ家族連れ 紅葉が真っ盛りでした
神社遠景 神社入り口
境内の様子、入り口側と境内側から
拝殿 本殿
境内社 仲の良い道祖神
静かな境内に、苔むしてまるで主のように、訪れるものを鑑定している出雲構え獅子。
この子は随分横広の扁平顔です。
(明治35年(1902)3月吉日建立)

どんぐり村から見えた雄大な大山をパノラマ写真にしてみました



入り口では可愛いどんぐり君がお出迎え。ここの「どんぐり蕎麦」はチョットしたおかずやデザートが付いています。どんぐりの蕎麦は、ツルツルシコシコと歯ごたえと喉ごしの良さがあり、荒々しい岩のりと一緒に口に含むと、見事なハーモニーを奏でる絶品です。この手のお蕎麦では新潟の「へぎ蕎麦」が有名ですが、私はそれにも負けず劣らずの食べ心地…と思いました。絶好の大山撮影ポイントであり、お蕎麦のお値段の安さと相まって大山・米子へいらっしゃる方には絶対のお薦め優良店です。 ……でもお蕎麦の量が少ないような…? ごめんなさい!!あまりのおいしさに我を忘れ、半分以上食べてから「あっ、こんなにおいしいんだから是非皆さんに紹介しなくっちゃ。」と、やっと思い出し、急いで撮影したもので、食べ散らかしの写真で本当にごめんなさい。もしここの「どんぐり蕎麦」の完品の写真を持っている方がいらしたら是非ください、お願いします。