上山神社

鳥取市東今在家370(平成21年8月1日)

東経134度15分18.03秒、北緯35度28分17.88秒に鎮座。

 この神社は標高100mの面影山東麓に鎮座しています。面影山は今木山・甑山(こしきやま)と共に因幡三山の一つで、その美しい姿が天の香久山に似ているとして、万葉歌人や国司達は都に残した妻子などを偲んで面影山と名づけたそうです。その中でも大伴坂上郎女「わが兄子が 面影山のさかゐまに 我のみ恋ひて見ぬはねたしも」の歌は有名です。
 面影山の豊かな樹叢入口に鳥居があり、石段をどんどん登っていくと中腹に境内があります。入口には狛犬がおり、境内にはいるとすぐ正面に妻入りの拝殿が建ち、その後ろに流造りの本殿が建立されています。

 御祭神:須佐之男命、櫛名田比売命
 祭礼日:祈年祭・3月13日、例祭・4月13日、夏越祭・7月13日、秋祭・10月13日、新嘗祭・12月13日、
 由緒:創建は不詳ですが、面影山麓には古くから聚落が存在し豪族が住んでいました。
 当時大和朝廷の社会制度として氏族は必ず氏神を祀っていたので規模は不明ながら相当古くからあったものと考えられ、鬱蒼とした社叢は千年の歴史を物語っています。
 旧記に明和3年(1766)9月社殿建立とあり、防疫神である牛頭天王を祀った「牛頭天王」と称していました。
 明治元年には上山社、明治7年には上山神社と改称しました。
 大正9年火災により社殿焼失、その後、大正15年本殿・幣拝殿を建立しました。

社頭
社号標 入口の明神鳥居
石段参道の様子
境内入口
拝殿前、大正15年生まれの出雲構え獅子
狛犬の拡大写真はこちらで
(大正15年(1926)7月建立)
拝殿
本殿
末社