2010年01月09日

珍しいトラのこま犬、寅年で脚光 賀露神社 - NetNihonkai-日本海新聞

 海の安全の神などを祭る鳥取市賀露町北1丁目の賀露神社(岡村吉明宮司)に、一対のトラのこま犬がある。全国的にも珍しいとみられ、「寅(とら)年にトラの威で前進を」と、同神社がPR。こま犬をなでてトラの威にあやかる参拝客でにぎわっている。

トラの威にあやかろうと、珍しいトラのこま犬をなでる参拝客=鳥取市賀露町北1丁目の賀露神社

 同神社によると、トラのこま犬は1922(大正11)年に地元の住民が奉納した。当時、海運業を営み、加藤清正のトラ退治でも有名な朝鮮とも取引があった関係でトラを採用したらしい。地元でも存在を知る人は少なく、過去の寅年に注目されることもなかった。

 そこで、せっかくの寅年に多くの人に知ってもらおうと氏子から声が上がり、年末に「手で触れてトラの威を増してください」と掲示。今年は雪の正月で人出は例年より少ないものの、初詣で客が気付いて記念撮影したり、なでたりしているという。

 岡村宮司は「トラの威を頂戴(ちょうだい)し、力強く前進する年にしてほしい」と話す。

 同神社には熱心なプロ野球・阪神タイガースファンの氏子もいて、4月29日の春の例祭までにトラのこま犬に黒と黄色のしま模様の「ちゃんちゃんこ」を着せるなど、さらにアピールする計画を立てている。