稲葉神社

鳥取市立川町5 (平成21年8月1日)

東経134度15分7.46秒、北緯35度29分16.2秒に鎮座。

この神社は稲葉山小学校の西に隣接して鎮座しています。43号線に入口があり、石段を数段上がると真っ直ぐに伸びた参道正面奥に入母屋造りの拝殿が建っています。本殿は玉垣内に建立され、境内には先代と思われる狛犬が遥拝所?らしき注連柱の前に置かれていました。

御祭神:稲倉魂神、大己貴命、八上姫命
祭礼日:7月9日
由緒:創建は不詳ですが、大臣武内宿称が三韓征伐の折、当地に上向された時に征伐の御旗を収祭されたことから始まったと伝えられています。
此の地を古代は「稲羽」と称し、成務天皇の時「稲葉」と改称され、又、仁徳天皇朝に於て「因幡」と改められました。依って往古より稲葉大明神因幡天と称し稲葉郷の産土神でした。稲葉郷とは、立川、矢津、卯垣、滝山、百谷、岩倉、奥谷、宮ノ下、大杙の九ケ村で、稲倉魂神は五穀豊穣の神、大己貴命(大国主命)、八上姫命は縁結びの神として親しまれてきました。
江戸時代・弘化4年(1847)台風の為に社殿が倒壊しましたが、同年6月3日藩主池田慶行公の寄進により再興されました。
明治20年12月 社殿を改築、同40年4月27日神饌幣帛料共進神社に指定されました。
その後、幾多の変遷により立川五丁目地内のみが氏子として稲葉神社を奉斎して来ましたが、新たに立川六丁目、稲葉町、北卯垣、西卯垣、東卯垣、中卯垣、新卯垣が氏子地域となりました。
(「立川五丁目、じげの歴史」より)

社頭
入口の明神鳥居 鳥居に架かる社額
拝殿
拝殿内の様子
本殿
遥拝所?
遥拝所?を護る先代の出雲丹後狛犬
阿は頭部が取れ、蝋燭台の上に置かれています。
御神木