東村神社

鳥取市青谷町河原1472 (平成21年7月28日)

東経134度1分20.31秒、北緯35度27分41.58秒に鎮座。

この神社は隆建寺北に鎮座しており、道路から見るとお寺の左側の燈籠と蓮の花型をした手水鉢の間の石段が、入口となります。200m程続く参道の途中には社名額の架かった鳥居が立ち、随神門を入ると下の境内となります。
雨上がりの境内はしっとりと落ち着き、森の木々や苔むした境内の雰囲気は一層神寂びて見えました。その境内には江戸時代末期に活躍した名石工・川六の自然石に乗った狛犬がおり、やや風化して苔むしたその姿は神社の雰囲気にピッタリと融け込んでいました。又、境内入口の御神木は四方に大きく枝を伸ばした優雅な姿で見応えがあります。

この社に案内は無く、御祭神・勧請年月・縁起・沿革等は全て不明です。

社頭
参道途中の明神鳥居 鳥居に架かる額
参道の様子
随神門
境内の様子
上の境内と社殿全景
拝殿前、安政4年生まれの川六作、自然石に乗った構え獅子
この時期にはもう、川六の狛犬は彼自身の特徴を確立した物となっています。変化に富んだ自然石を利用して、全体に躍動的で彫りが深く、大きな目と後ろに流れた大きな耳、鬣や尾の巻き毛にいたるまで丁寧に彫られています。吽の左前脚に損傷が見られますが、目立たないように顎の下に置かれ、所々苔の生えた姿は、神社の雰囲気にピッタリと融け込んでいます。

狛犬の拡大写真はこちらで
(石工・川六 安政4年(1857)2月建立)
拝殿
本殿
見応えのある御神木