母木神社

鳥取市気高町宝木945(平成21年7月28日)

東経134度04分58.82秒、北緯35度30分31.37秒に鎮座。

 この神社は宝木小学校南に隣接して鎮座しています。石橋の架かった参道入口から入り、台輪鳥居を潜るとすぐ後ろには狛犬を乗せた一基だけの燈籠が奉納されており、石段を上がり緩く右カーブを描いている参道奥に、妻入りの拝殿と一間社流造りの本殿が建立されています。その間参道周囲から境内にかけては、鬱蒼とした木々に覆われ昼尚暗い状態でした。

 御祭神:応神天皇、神功皇后、仲哀天皇、倉稲魂命
 祭礼日:4月13日前の日曜日
 由緒:創建時期は不詳ですが、古くは八幡宮といって母木村(現宝木)の氏神様でした。棟札に「寛延年中(1748〜51)宮吉保六か村氏子中」とあり、以前は母木、新町、富吉、常松、酒津、奥沢見の鎮守でしたが、現在は宝木の鎮守社です。。明治元年(1868)に境内末社の稲荷大明神(倉稲魂命)を合祀して母木神社と改称されました。

 6月第2日曜日には国選択無形民俗文化財・菖蒲綱引きが行われています。これは母木神社(古町)・両国梶之助の石碑(新町)に参詣してから行われ、古町・新町の子ども組対抗で行われる競技です。
 早朝、家々の屋根に投げ上げてある菖蒲を竹竿で落として集め、約30mの綱をない、綱ができあがると、古町は母木神社、新町は母木坂にある江戸時代の力士塚(両国梶之助)に参詣します。その後、それぞれの集落に帰り、各戸の玄関前を綱で叩いて清める門付けをし、午後、古町・新町の境界にそれぞれの綱を持ち出して結びつけ、三回綱引きをします。勝敗が決すると、浜に移動し、そこで相撲を取った後、綱を海に流す、という注目すべき習俗です。(「文化遺産オンライン」より)

社頭 台輪鳥居 社号標
鳥居後ろに奉納された一基だけの燈籠
屋根には小振りながらも威勢の良い狛犬が乗っています。
参道入口の石段参道
参道には狛犬の姿もあります。
明治40年生まれの出雲丹後狛犬
阿の下顎が欠けています。
狛犬の拡大写真はこちらで
(明治40年(1907)4月12日建立)
境内入口
拝殿
一間社流造りの本殿
この地域の拝殿前に
多く見られた扇形の石造物
御神木と鎮守の杜