中央区築地6-20-37 (平成22年5月22日)
東経139度46分29.42秒、北緯35度39分36.93秒に鎮座。
【神社情報・剣貝さんより】
営団日比谷線「築地駅」 徒歩5分。都営大江戸線「築地市場駅」徒歩5分の所にあります。近くには中央卸売市場や勝鬨橋(かちどきばし)があります。
御祭神 倉稲魂命(うがのみたまのみこと)
御由緒
江戸開府に伴う江戸市街地の整備工事の最後、激しい波風に困難を極めた海面の埋立工事をピタリと納めた御神徳に「波除」の尊称を奉られ、雲を従える龍・風を従える虎を一声で威伏させる獅子の巨大な頭が奉納され、此を担ぐ事に祭礼も始まった。
東京都神社庁公式サイトより。
波除稲荷神社の創建は万治年間(1658〜1661)と伝えられています。築地一帯の埋立てが進められた万治年間、波浪により工事が難航を極めた際、海中に漂う稲荷明神の像を祀ったところ波浪が治まり、埋立て工事が無事完了したと言われています。「波除」という尊称はこの故事に由来するもので、江戸時代以来、航海安全や災難除け・厄除けなどの神として人々に篤く信仰されて来ました。
波除稲荷神社の祭りは、江戸時代から獅子祭りとして知られ、祭りの際には数多くの獅子頭が町をねり歩きました。獅子頭の多くは震災・戦災などで失われましたが、現存する嘉永元年(1848)政策の獅子頭一対(中央区民文化財)は社宝として本殿に安置されています。なお、現在でも毎年六月の「つきじ獅子祭」では「厄除け天井大獅子」や「弁才天お歯黒獅子」が巡行されることがあり、獅子祭りの伝統を伝えています。
また、本殿前にある天水鉢二基(中央区民文化財)は、尾張藩船からの積荷の陸揚げに従事した小揚(こあげ)たちが天保九年(1838)に奉納したものです。江戸時代、現在の築地市場の南半分には尾張徳川家の蔵屋敷があり、米穀や尾張の特産品などが運び込まれていました。船の無事を祈って奉納したこの天水鉢は、波除稲荷神社への信仰を伝える貴重な文化財です。
中央区教育委員会。原文はこちら。
神社入口
御本社&社務所
弁財天社
お歯黒獅子
獅子殿
厄除天井大獅子
玉子塚&末社
すし塚&海老塚
鮟鱇(あんこう)塚&活魚塚
蛤(はまぐり)石&おきつね様