墨田区向島2-5-17(平成16年10月24日)
不思議な伝説や不可解な三角鳥居など、都内である事を忘れさせる不思議な空間を持つ神社です。以前は「三囲(みめぐり)稲荷」と呼ばれ、伝説では中世の創建とされていますが、現在の社殿は安政年間の建築とされています。六百年ほど前の文和年間、近江国三井寺の僧源慶(げんけい)が東国を巡礼していた途中、隅田川のほとり、牛島のあたりを通りかかると、荒れ果てた小祠を見つけ、農夫にその由来を尋ねると弘法大師ご創建の由緒ある祠であると聞き、源慶はそのさまを深く悲しみ、自ら再建に着手しようとして地面を掘ったところ、白きつねにまたがった神像が納められた一つの壷が出て来ました。そのとき、どこからともなく白きつねが現われ、神像のまわりを三度めぐって、消え去りました。この故事から「みめぐり」の名が起ったと伝えられています。
(延享2年(1745)5月22日 石工 和泉屋太郎芥制作)
脇に説明板があり以下の内容です。
三囲のコンコンさん
目尻のさがった温和な表情をここいら辺の職人言葉で「みめぐりのコンコンさんみてぇだ」と言ったそうである。向店は越後屋本店の道をへだてた向いにあって木綿を主に扱っていた。
(享保2年(1802)の奉納)
摂社・大國神、恵比寿神。
ここの御祭神の大国、恵比寿の二神は、もと越後屋(現在の三越)にまつられていた木像だそうです。
京都太秦の「木嶋坐天照御魂神社」
に鎮座する、三本足の鳥居にそっ
くりな鳥居。
こちらの方がやや小ぶりかも知れ
ません。三井邸から移設したという。
顕名霊社(三井家先祖を祭る)
三井家の人しかいれなのだろうか。立ち入り不可能な場所です。全て隙間より撮影。遠目にも社殿の彫刻が凄そうです。
この顔ならスターウオーズに出演出来そう。
石に返って行く、狛犬、
狛狐達。打ち捨てられた
怨念が異様な空間です。
ここにも壊れかけていたり、壊れているお狐様が、もう少し大事にしないときっと祟りが有るはずです。平成の世に新たな白狐伝説が生まれそうです。
神社入口
境内入口
正面から見ると『けったいな〜』顔の狛犬
拝殿
本殿
小顔で逞しい江戸尾付狛犬
神楽殿
玉垣内の古い狛犬。こちらも負けず劣らず面妖な・・江戸尾立
先代さんが稲荷社の玉垣内にこんな形で置かれていました。
(延宝7年(1679)建立)