津軽稲荷神社

墨田区錦糸1-6-12 (平成22年9月4日)

東経139度48分45.16秒、北緯35度41分40.69秒に鎮座。

【神社情報・剣貝さんより】
JR総武線、錦糸町駅北口より西へ徒歩10分程の所に鎮座しています。ここは津軽藩下屋敷跡です。郷土の物産を保管する倉庫でした。神社前は道路ですが、当時は南割下水と呼ばれる掘割が流れていました。おいてけ堀推定地のひとつとのこと。

御祭神 倉稲魂命

御由緒
津軽稲荷神社は青森県弘前城主津軽四郎為信十万石の下屋敷にて一万坪は明治四十三年の大水害と共に拂下られ太平町一丁目町会の所有となる。
昭和七年町名変更の際錦糸一丁目町会の守護神となり祭神は伏見稲荷神社の分神にて町民の信仰厚く大正十二年関東大震災及昭和二十年戦災の為焼失昭和三十五年拝殿及社務所会館再建落成致しました。
又辨財天は江之島辨財天の分身で鳥居は明治百年を記念して昭和四十四年再建されました。町民一同之信仰の的とされて居ります。
尚津軽華子様常陸宮様との御結婚之際当町より津軽家に御祝品贈り御礼として礼状及記念品を頂戴致しましたので神社内に保存してあります。

おいてけ堀。
江戸時代の頃の本所付近は水路が多く、魚がよく釣れた。ある日仲の良い町人たちが錦糸町あたりの堀で釣り糸を垂れたところ、非常によく釣れた。夕暮れになり気を良くして帰ろうとすると、堀の中から「置いていけ」という恐ろしい声がしたので、恐怖に駆られて逃げ帰った。家に着いて恐る恐る魚籠を覗くと、あれほど釣れた魚が一匹も入っていなかった。
この噺には他にも

*「現場に魚籠を捨てて逃げ帰り、暫くして仲間と一緒に現場に戻ったら魚籠の中は空だった」
*「自分はすぐに魚籠を堀に投げて逃げたが、友人は魚籠を持ったまま逃げようとしたところ、水の中から手が伸びてきて友人を堀に引きずり込んで殺してしまった」
*「釣り人以外にも、魚を持って堀を通りかかった人が魚を奪われた」
*「声を無視していると金縛りに遭った」
などの派生した物語が存在する。

東京の堀切駅近くの地にもかつて置いてけ堀と呼ばれる池があり、ここで魚を釣った際には3匹逃がすと無事に帰ることができるが、魚を逃がさないと道に迷って帰れなくなったり、釣った魚をすべて取り返されたりするといい、千住七不思議の一つとされた。

また埼玉県の川越地方にも「置いてけ堀」という場所があり、やはり魚が多く釣れるにもかかわらず、帰ろうとすると「置いてけ、置いてけ」との声が魚を返すまで続いたという。
ウィキペディアより。

社号標と神社入口

手水舎

参道

狐さん

拝殿

本殿

社務所


辨財天