穏田(おんでん)神社

渋谷区神宮前5-26-6(平成20年2月16日)

東経139度42分27.56秒、北緯35度39分40.6秒に鎮座。

 この神社は神宮前5丁目の明治通りから二本南を走る、旧渋谷川歩道沿いの住宅地の中を通る道路に面して鎮座しています。境内も、平成10年に改築された社殿も綺麗に整備された神社でした。

 御祭神:淤母陀琉神、阿夜訶志古泥神、櫛御食野神
 例祭日:9月9日
 境内社:稲荷神社
 由緒:天正19年(1591)伊賀衆が、徳川家康より此の穏田の地を賜ってから、社を祀り土地の鎮守としたのが創祀といわれています。江戸時代には第六天社と称しましたが、明治維新後に穏田神社と改称しました。
 明治18年には広島藩主・松平安藝守光晟公室自昌院が再建した熊野神社を合祀しました。かつては、 古色蒼然たる茅葺きの建物であったと伝えられていますが、昭和20年5月25日の戦災により、神輿庫を除いて焼失してしまいました。昭和31年拝殿・水舎が再建の後、平成10年に改築され現在にいたっています。

神社入口
社号標 参道の様子
参道にいる年代不明の面白狛犬
鈴を付けた胸飾りがあり、双方とも吽のようで口を一文字に結び、歯を剥き出してでいます。右側の狛犬は胸に一匹、足元に二匹の子狛がいます。招魂社系のように胸を張り後ろに反り返った感じがしますが、厳しさは感じられず、むしろ其の素朴な造りに笑顔が誘われます。上向きの潰れ顔で垂れ耳、頭頂から後頭部はおかっぱ頭か入道頭に見え、垂れ目、大きな鼻、何処までも直線的な口に、いつ頃どんな石工さんが彫った物なのか興味をそそられます。
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拝殿
拝殿前の大正14年生まれの江戸流れ狛犬
福島でよく見かける潰れ顔、太めの体つきの彫りの深い狛犬です。阿は子狛を連れ、吽は玉に手をかけています。
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(大正14年(1925)9月吉日建立)
拝殿内の様子 本殿
境内社:稲荷神社
穏田神社の再建者である河野カタ女史の像