北沢八幡神社

世田谷区代沢3-25-3(平成20年6月8日)

東経139度40分21.02秒、北緯35度39分9.13秒に鎮座。

 この神社は代沢小学校の北東約120mに鎮座しています。都心の住宅地の真ん中にありながら、ここもしっかりと鎮守の杜が護られ、斜面に立地しているため三層に別かれた境内は綺麗に整備され、訪れる人の多い神社でした。又この日は中の境内で、ガールスカウトのテント設営訓練が行われていました。

 御祭神:応神天皇、比売神、神功皇后、仁徳天皇
 例祭日:9月第1土・日曜日
 境内社:産土社、高良玉垂社、円海稲荷社、野屋敷稲荷社、長栄稲荷社、愛宕稲荷社、弁天社
 由緒:創建は必ずしも明確ではないようですが、室町時代中期・文明年間(1469〜87)世田谷北辺の守護神として世田谷城主・吉良氏によって勧請されたもので、直後に家臣が荏原郡下北沢村(下北沢)に土着して開墾を始めたと伝えられています。「世田谷七沢(北沢、上馬、引沢、野沢、奥澤、池澤)八八幡」の一つで八社随一の正八幡宮と伝えられます。その後、吉良家の八代240年の歴史が終わり、徳川時代には八幡宮の隣に葵の紋の森巌寺が建てられ、別当となり、その関係は昭和6年まで続きました。現在の産土社は元の本殿で嘉永5年(1982)に造営されています。

神社入口 社号標
下の境内右は児童遊園になっています 中の境内に建つ神楽殿
中の境内から上の境内を望む 上の境内から中の境内を振り返る
拝殿前、嘉永5年(1852)生まれの江戸流れ狛犬
尾の付け根付近が足座からはみ出て、その先を阿は横に流し、吽は背中のほうに上げています。眉が太く長い耳を横に流し、阿は威厳のある顔つきをしています。阿吽双方共に手前前足を上げていますが、吽の足元には石か元子狛の変わり果てた姿か分かりませんが、何かに触れています。
狛犬の拡大写真はこちらで
(嘉永5年(1852)8月建立)
拝殿
拝殿内の様子

本殿鞘堂
境内左奥の境内社:産土社
産土社の可愛い神殿狛犬
狛犬の拡大写真はこちらで
境内左奥の境内社:稲荷神社
境内左奥の境内社:稲荷神社 境内左奥の境内社
境内右奥の境内社:高良玉垂社入口
ところが鳥居の社額は「正一位 伏見稲荷大明神」となっています。
そして「神社略記」に「伏見稲荷大明神」の名は見あたりません。
どう考えたらいいのでしょう?
高良玉垂社前のお狐様
(昭和14年(1939)11月建立)
境内右奥の境内社:高良玉垂社社殿
小振りながら、丁寧に造られた良い社殿です。
境内右奥の境内社