三福社

目黒区下目黒3(平成19年3月18日)

 この神社は都内では有名な目黒不動尊南に鎮座しています。入口の社号標には「江戸最初 山手七福神 恵比寿神」とあります。現在「山手七福神」は新宿にもありますが、こちらの「山手七福神」の方が古いので、「元祖山手七福神」ともいわれています。
 七福神とは、恵比寿・大黒天・布袋尊・弁財天・福禄寿・寿老人・毘沙門天の七神の事で、七福神信仰は遠く室町時代まで遡り、「仁王般若経」にある「七難即滅・七福即生」と言う言葉に源を発し、「福を招く信仰」として広く全国の庶民の間に広がった年中行事・娯楽の一環でした。当初は恵比寿さまと大黒さまが中心でしたが、家康の「人心を治めるための七福信仰」の奨励から徐々に広まり、江戸中期には現在あるような七福神の形が定着しました。目黒を中心とした山手七福神は天保(1830〜44)頃までには完成していたようです。

神社入口
参道脇の神泉
社殿
境内社・豊川稲荷神社