江東区牡丹1-6-5 (平成23年7月18日)
東経139度47分49.86秒、北緯35度40分1.86秒に鎮座。
【神社情報・剣貝さんより】
東西線「門前仲町」駅、出口4番より黒船橋を渡り、最初の交差点を左に曲がって数分の所に鎮座しています。(グーグルマップ、ヤフー地図には掲載されていません)
関東大震災前の境内は広く、神輿殿もあったとのこと。境内は大変綺麗で庭園のようでした。鳥居には参拝者奉納と刻まれ、この神社の性格を表しています。
御祭神 宇迦之御魂命
御由緒
「怪談・阿三(おさん)の森」(五代目古今亭志ん生の噺・実話を基にしてる)によると、跡取りとして養子に出された旗本の次男、新重郎が亀戸の臥龍梅という梅見の帰り、「梅見団子」という団子屋の小町娘、阿三(おさん)に恋をし、娘も一目惚れしてしまった。それからは新重郎は毎日のように阿三を訪ねて、深い仲になった。新重郎の実母が亡くなる前、兄弟二人を呼び「父親の隠し子で一人の妹がいる。亀戸の団子屋の阿三という」と告げられる。新重郎は阿三に兄であることを隠し、阿三と逢わなくなる。事情を知らない阿三はそれがもとで死んでしまう。・・・ 中略
新重郎は祝言を上げた。その婚礼の晩、二人の間に蛇がとぐろを巻いて新重郎の顔を恨めしそうに見ている。新重郎は銀のキセルで蛇を殺したが、毎晩現れ、いくら殺しても出てくる。その事を和尚に相談すると、阿三が蛇に化身して出てくるので、出てきたら私の衣に包んで、その上から縄で結んでおくように言われ、その様にすると難なく捕まえる事が出来た。和尚は東の小高い所「すずめの森」に衣ごと埋め、その上に祠を建てた。その難を仏力で封じ込め「すずめの森」が「阿三の森」と言う様になった。阿三の森をお産の森と人々は感じ、安産の御利益があるといい、しまいに「おさんの稲荷」となり大層なお参りがありました。
新重郎の女房は1年たって世を去りました。和尚に「その死霊をもって世を去ったのだから女房はけして持てない」と言われ、つむりを丸めてこの稲荷の側に庵室を建てて生涯おさんを弔いました。庵室が新重郎亡き後、(蛇から推察して)古木弁財天になったと思いたいですね・・・
境内には二つの祠が並んでいます。団子屋も探しましたが残念ながらありませんでした。
神社入口と社号標
参道
水琴窟
境内
お穴様
若々しいお狐さま | |
社殿
先代様
古木弁財天
講中