若宮神社

北区豊島4-19(平成21年3月22日)

東経139度45分1.84秒、北緯35度45分22.55秒に鎮座。

 この神社は隅田川右岸近くに鎮座しています。入口は右側に公衆トイレがあり、奥には公園しか見えない、ここに神社があると確信がなければ入れない雰囲気になっています。それでも「ここしかない…。」と思いながら進むと、遊具の向こう、左側奥に社殿と神輿倉がありました。元々は神社の境内だったのでしょうが、今では公園の色彩が強くなり、神社は間借りしているような感じになっています。まぁこれも親しめる神社という点では一つの方法だとは思われますが…。

 御祭神:応神天皇
 例祭日:9月15日
 由緒:旧若宮町の村社で、豊島清光がその子清泰の死を悲しんで、その霊を祀ったのが起こりと伝えられています。
 豊島清光とは平安時代末期から鎌倉時代初期、豊島郡を中心に活躍した豪族で、治承4年(1180)4月、源頼朝が石橋山の合戦に敗れて安房に逃れ、ここで軍勢を建て直して上総・下総・武蔵を経て鎌倉に入り、鎌倉幕府を樹立したとき、子の葛西清重と共に源頼朝の軍に積極的に参陣し、鎌倉幕府の御家人として重用されるに至った人物です。
 この地域では嫁ぎ先での不幸をはかなんで荒川に身を投げた清光の姫、および姫に殉じた侍女達の悲話の伝承「六阿弥陀縁起」、荒川で水死した子息を供養するために豊島の地に造立したという「豊島七仏」伝説で知られています。

参道・児童公園入口
境内・公園の様子
社殿
社殿に架かる額 本殿
社殿前から振り返るとそこは児童公園