天祖神社

この神社は、七社神社の境内摂社となっております。

旧一本杉神明宮社地
北区西ヶ原2-11-1
現在の七社神社の社地は、かつては神明宮の社地でした。神明宮は天照大神を祭神とし、神木が樹齢千年以上といわれる杉であったことから、一本杉神明宮と呼ばれていました。明治初年に七社神社がこの地に移転してきたことにより、神明宮は七社神社の摂社となり、天祖神社と呼ばれるようになりました。杉の古木が枯れたため、明治四十四年(1911)に地上三、四メートルのところを残して伐採されましたが、現在もその切株は残っています。
七社神社は、江戸時代には七所明神社といい、西ヶ原村の鎮守で、別当である無量寿の境内にありました。祭神は、紀伊国高野山四社明神を移し祀り、これに天照大神・春日・八幡の三神を合祀ししたものといいます。詳しい由来は、寛政五年(1793)の火災によって、社殿をはじめ古文書・古記録等を消失したためよくわかりません。神仏分離よって、明治初年に現在地である神明宮社地に移されました。現在の祭神は伊邪那岐命、伊邪那美命、天児屋根命、伊斯許理度賣命、市寸島比賣命、品陀別命、帯中日子命の七神です。境内には摂社となった天祖神社の他に、末社として稲荷神社・菅原神社・三峯神社・熊野神社・疱瘡社があります。
平成五年三月 東京都教育委員会

鳥居

拝殿

江戸狛にしては素朴な江戸流れ。拡大写真はこちら。
(嘉永5年(1852)壬子5月吉日建立)
神殿狛犬では珍しい石造に見えます。拡大写真はこちら。
(年代不明)

社殿裏の御神木