天祖神社

葛飾区新小岩4(平成17年6月12日)

この神社は新小岩4丁目の殆ど総武線の線路脇に鎮座しています。由緒によるとこの地は鎌倉時代、所謂「坂東武士」といわれた葛西氏一族、中でも鎌倉幕府の重臣として将軍家の信任厚く、葛西(葛飾、江戸川両区と墨田、江東各区の一部)の地を領有していた葛西三郎清重が神崇祖のつよい人で、所領地の大半を伊勢・香取の両神宮に寄進しました。そこで、葛飾区を中心とする一帯は、平安末期から室町時代にかけ両神宮の神領地となり、当時の領民が両神宮の分霊を祭った為、今でも天祖神社、香取神社の多い地域となったという事です。江戸時代までは五社明神社という呼称でしたが明治6年に天祖神社と改めたようです。此処にはふくよかな狛犬が二対いて一方は昭和53年建立と台座にありました。こんな時期にこんなに良い仕事が出来る石工さんが、まだ東京に居た事は信じられませんが、下町にはまだご健在なのでしょうか?

(昭和53年8月吉日建立)

(彫刻人・松戸 浜嶋 金太郎  大正1?年建立)

神社入り口

拝殿

本殿

昭和も終わりの頃に、よくこんなに良い狛犬を彫れる方がいらしたものだと、感心させられた狛犬

デブ系狛犬が好きな私の好みにピッタリの江戸狛犬。
身を乗り出して辺りを窺がう子狛がとても可愛い。

境内社・浅間神社

たくさんの境内社