葛飾区立石8(平成17年6月12日)
この神社は京成押上線・青砥駅の南約800mの、中川の土手に程近い立石8丁目に鎮座していますが、地図には記載されていません。境内はかなり広々としていますが、大半は熊野幼稚園、児童広場などになっています。樹齢700年高さ25mの楠の木が2本対になって繁っている様は見事です。ここは正式には五方山熊野神社 といい御祭神は伊弉諾尊、速玉男命、事解雄大神です。社殿の説明書きによると『自社は長保年間(999)に阿倍仲麻呂の末裔、陰陽博士安倍晴明により紀州熊野の神を勧請し創建されたと伝えられる。』とあり、東京における唯一の安倍晴明縁りの神社として知られています。「五方山」と名付けられているのは、境内が陰陽五行説の5角になっているためであるとされています。また御神体が石棒である為この土地が「立石」になったとも伝えられています。又、江戸時代にはこの辺り一帯は本田ウリの生産地で、本田ウリは熟すと銀白色になり、真桑瓜の金マクワに対して銀マクワと呼ばれていました。本所で穫れるウリと比べると、本田ウリは大ブリで格段に美味しい水菓子と評判を呼んでいたそうです。
(昭和39年9月建立)
道路から見た神社入り口
参道の明神鳥居
境内入り口
拝殿
拝殿内の様子
本殿
しょうわ狛犬
末社・香取大明神、水神宮、稲荷大明神
境内社・天満宮
境内社・浅間神社と富士塚