天祖神社

板橋区南常盤台2-4-3(平成19年12月24日)

東経139度41分28.64秒、北緯35度45分18.76秒に鎮座。

 この神社は東武東上線・ときわ台駅から川越街道方面に向かうとすぐ西に鎮座しています。こんなに駅に近いところにどうしてこんなに深い鎮守の杜が残っているのか?…と不思議に思うほど静かで気持ちの良い森林浴が出来る神域でした。私は学生時代の2年間ほどこの駅を利用して学校に行っていたのですが、北口利用のためこんなに駅近くに神社があることすら知りませんでした。今考えると惜しいことをしていたものです。表参道入口から入るとすぐ右脇に稲荷神社、北野神社、日枝神社、月読神社、伊勢神社、榛名神社等の境内社が祀られ、その奥右側に改築前の社殿を残した額殿、正面に豪壮な拝殿・本殿が建立されています。また、境内には神楽殿、各町内の御神輿庫等が立ち並び、祭礼の盛んな様子が想像されます。

 御祭神:天照大神、豊受姫命、大山咋命
 例祭日:9月21日
 境内社:稲荷神社、北野神社、日枝神社、月読神社、伊勢神社、榛名神社
 由緒:旧村社で旧上板橋村の産土神です。創建は不詳ですが、後深草天皇の御代(1246〜59)とも伝承されています。江戸時代までは神明宮及び神明社と称され、別当寺は東山町の長命寺でした。明治5年現社名に改称しました。

社号標 神社入口
入口近くの参道右側に祀られる境内社
稲荷神社、北野神社入口
境内社:北野神社社殿 境内社:稲荷神社社殿
入口近くの参道右側に祀られる境内社
日枝神社、月読神社、伊勢神社入口
境内社:伊勢神社、月読神社、日枝神社社殿
参道の様子 境内社:榛名神社
阿吽ともに宝珠付き、弘化3年(1846)生まれの尾立ち狛犬
初めから付いていたのか、後から付けた物か、宝珠の彫り跡は本体よりずっと鮮明に見えます。前足が太く、胸板が厚く、実に堂々とした感じがします。鬣も太く火焔のようにそそり立つ尾も、毛の流れがスムーズで彫りが深く、存在感あふれる狛犬です。
 狛犬の拡大写真はこちらで
(石工・幾治郎 弘化3年(1846)9月吉日建立)
拝殿
本殿
神楽殿 額殿
各町内の御神輿庫 裏参道から見た境内の様子
裏参道脇の小さな森の中にいる一体だけの先代さん
(昭和17年(1942)建立)
裏参道入口にいる平成生まれの招魂社系の狛犬
(平成10年(1998)2月吉日建立)