氷川神社

板橋区氷川町21-8(平成19年12月24日)

東経139度42分38.67秒、北緯35度45分7.44秒に鎮座。

 この神社は板橋三中の東隣に鎮座しています。参道が120mあまりもあり、かってはこの辺り一帯が社地だったと思われます。現在の氷川町という町名は下板橋宿の総鎮守氷川神社にちなんで命名されました。拝殿、本殿、神楽殿などの社殿も大きく、境内社も多数祀られ、嘗ての由緒・格式がまだ充分感じられます。

 御祭神:素盞男命、稲田姫命
 例祭日:9月10日
 境内社:稲荷神社(倉稲魂命)、古峯神社(日本武命)、浅間神社(木花咲夜姫命)、厳島神社(厳島姫命)、小御岳神社(磐長姫神)、天祖神社(大日霊貴命)、三峰神社(伊邪那美命)、八幡神社(応神天皇)、北野神社(菅原道真公)、諏訪神社(建御名方命)、淡島神社(少彦名神)
 由緒:旧郷社で、創建は第83代土御門天皇の元久3年(1206)頃、この辺りの領主・豊島左衛門将経泰が石神井川畔の景勝の地である当地に、武蔵国一の宮氷川神社から分霊を勧請したのに始まると伝えられています。
 豊島氏没落後は村人が中心となリ、中山道板橋宿の鎮守として広く信仰を集め今日に至っています。
 けれど、明治22年火災にあい、文書や社宝等を焼失してしまいました。社殿は翌年再建されましたが、昭和24年4月13日の空襲で再び焼失しました。戦後昭和32年に現社殿が竣工しました。

社号標 神社入口
参道の様子 境内入口
弘化2年(1845)生まれの江戸流れ狛犬
この狛犬はよほど堅い材質の石なのか、体表の模様が綺麗に残っています。阿吽の位置が反対で、阿の上顎がほんの少し削られている様にも見えますが、江戸時代の建立でこれほど保存状態の良い狛犬はあまり見かけません。太い眉の下の目は奥目で、鼻の下の肉球が厚く、長い肉厚の耳を後ろに垂らしています。前足が太く逞しく、胸が張り、堂々とした体格の風格が感じられる狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(小石川下?富坂町石工・高木??作 弘化2年(1845)4月吉日建立)
拝殿
本殿
神楽殿 各町会の神輿庫
境内社:古峯神社 境内社:厳島神社
境内社:稲荷神社
稲荷神社の子持ち、玉取のお狐様
(明治43年(1910)2月吉日建立)
境内社:天祖神社、入口と社殿
天祖神社入口にいる、安政6年(1859)生まれの、ほのぼの流れ狛犬
 狛犬の拡大写真はこちらで
(安政6年(1859)11月吉日建立)
境内社:浅間神社、三峰神社入口 青面金剛像二基
境内社:三峰神社 境内社:浅間神社
境内社:小御岳神社