氷川神社

板橋区東新町2-16-1(平成19年12月24日)

東経139度41分9.45秒、北緯35度45分2.54秒に鎮座。

 この神社は上板橋小の西約200mに鎮座しています。遠くからでも豊かな鎮守の杜が見え、入口の一の明神鳥居からまっすぐ参道が延びています。参道途中の二の鳥居は木製の台輪鳥居で、そこから参道は石段となり、登りきると境内入口には朱塗りの両部鳥居が立っています。丘陵の斜面を利用した社域には鬱蒼と木々が茂り、ここが都内市街地の神社とは思えないほどの静寂が広がり、都会のオアシス…という感じがしました。境内もよく整備され手入れが行き届いた気持ちの良い神社でした。

 御祭神:速須佐之男命
 例祭日:9月14日
 境内社:榛名社・火産霊神(埴山毘売神) 、稲荷社(倉稲魂命)
 由緒: 旧村社で上板橋村の産土神です。創建は不詳ですが、武蔵国一の宮・氷川神社より勧請したと伝えられています。練馬区江古田の茅原浅間神社は、当社の境外末社です。
 現在の本殿は嘉永5年(1852)に改築されたもので、昭和56年(1981)鉄筋コンクリート建ての覆殿に納められています。また、江戸時代の石灯籠や奉納額があり、板橋区の文化財に指定されています。境内の郷土資料館は昭和48年(1973)に開館したもので、氏子有志の協力により、郷土に残された生活用品・農機具などの生産用具その他千点余を所蔵しています(板橋区有形民俗文化財)。

神社遠景・鎮守の杜 社号標
入口の一の明神鳥居 参道の様子
二の木製台輪鳥居 三の朱塗り両部鳥居
境内入口にいる嘉永3年(1850)生まれの子連れ江戸流れ狛犬
台座にも狛犬のレリーフが彫られ、丁寧に造られた江戸流れです。親は鼻面が豊かで慈愛に満ちた顔つきで、子狛の仕草にも変化があり、後ろ足で頭を掻いているところが可愛いですね。
 狛犬の拡大写真はこちらで
(嘉永3年(1850)9月吉祥日建立)
拝殿
拝殿内の様子

木の間越しの本殿 神楽殿
境内社・稲荷神社 境内の様子