尾久八幡神社

荒川区西尾久3-7-3(平成21年3月22日)

東経139度46分5.48秒、北緯35度44分49.25秒に鎮座。

 この神社は都電荒川線・宮ノ前駅に鎮座しています。玉垣に囲まれた境内は区内では珍しいほど緑が多く、又、境内の紅シダレザクラが咲き出して華やかで且つ有限な雰囲気を醸し出していました。入口の明神鳥居を潜ると、正面の石段奥に豪壮な拝殿が建ち、参拝の人々が引きも切らずに訪れており、地域の人々から崇敬と親しみを持たれている神社であることが分かります。その社殿左には境内社:厳島神社が祀られ、昭和11年生まれの尾流狛犬が護っていました。

 御祭神:応神天皇
 祭礼日:祈年祭・2月、例大祭・8月第1土・日曜日、新嘗祭・12月
 境内社:厳島神社
 由緒:旧村社で、創建の年月は不詳ですが、鎌倉時代末期の正和元年(1312)に、尾久の地が鎌倉の鶴岡八幡宮に寄進された頃に遡ると考えられています。神社に残っている最古の棟札に至徳2年(1385)と記され社殿が再建されたことが確認できます。
 応神天皇と末社の神々を祀り、農工商の神様として地域の人々に親しまれ、又、学業成就、交通安全、商売繁盛、除災招福、病気平癒、金運などの御利益があるとされています。
 8月の例大祭は4年に1度執り行われ、神幸祭と呼ばれる盛大なもので、馬や山車や御輿の行列が尾久の地域をねり歩くのだそうです。

社頭
入口の明神鳥居 社号標
拝殿
本殿
境内社:厳島神社
厳島神社を護る昭和11年生まれの尾流狛犬
阿は子狛を連れ、吽は模様が彫られた玉を持っています。この狛犬も東京大空襲の被害者(被害狛)なのでしょうか?体全体が黒ずみ、体表の剥落が見られます。
狛犬の拡大写真はこちらで
(昭和11年(1936)12月吉日建立)
厳島神社社殿 厳島神社に隣接する神池
境内の紅シダレザクラ

絵馬 神社前の通りは
都電荒川線・宮ノ前駅になっています。