稲荷神社

荒川区荒川3-65-9 (平成30年5月20日)

東経139度46分54.43秒、北緯35度43分53.30秒に鎮座。

【神社情報・来戸さんより】
常磐線「三河島」駅より徒歩数分、京成「新三河島駅」より徒歩10分程の所に鎮座しています。都電「荒川区役所前」停車場からは徒歩15分弱。

御祭神 倉稲魂命、合祀 猿田彦命・疱瘡神・天神社・神明宮

御由緒
三河島稲荷、宮地稲荷とも呼ばれています。この付近の宮地という地名は、この神社に由来すると言われてい ます。天正7年(1579)の創建と伝えられますが、御神木である大欅は、樹齢650年と言われており、さらに遡ると思われます。現在は切株のみとなってしまいました。また、社殿の右側には、新吉原から奉納された安永8(1779)年2月初午銘の手水鉢があります。
荒川区公式HP>神社・寺院・文化財>稲荷神社 より

例祭二月十五日、~體は木豫にていと古色なり、社記に天正七年より元祿六年迄百五十年云云なと見ゆ、鎭座の年曆も推て知へし、元禄二年再造の棟札あり、末社天~、槻、神木なり、廻り一丈五六尺餘、
新編武蔵風土記稿>豊島郡>三河島村>稲荷社 より抜粋

三河島稲荷ともいう。宮地の名は当社よりおこったものであろうといわれる。天正7年(1579)の創建と伝えるが、今は失われた棟札に「弘治3年(1557)8月武蔵国豊島郡三河島総鎮守」とあったという。
祭神は倉稲魂命。猿田彦大神、天神社、神明宮、疱瘡神などを合祀している。とくに脚気に効き目があるとして参詣する人が多く、祈願成就の時には草鞋を奉納したという。末社天神社の神木の大欅は樹齢650年といわれたが、現在は切株のみが残る。社殿の右側には新吉原から奉納された安永8年(1779)2月初午銘の手水鉢がある。
荒川区教育委員会

当社より起った宮地、現在は荒川区荒川。無粋な名称となっております。

神社入口

お狐様

手水鉢

拝殿

神額

鞘殿


現在は切株のみ、樹齢650年の大欅。

境内社

江戸を代表する漬菜として、当時の書物にも描かれている三河島菜。味のよい漬菜として鷹狩りに訪れた将軍にも献上されたという記録も残っています。塩漬けにされ、冬場の貴重な葉物野菜として賞味されました。大きさは60センチほどにもなったとも言われていますが、茎が青いもの白いもの、葉が丸いものやイカリ型のもの、明治時代には、白菜のようにやや結球した姿も描かれ、本当の姿は定かではありません。その後、中国から入って来た白菜にとって代わられ栽培されなくなってしまいました。まさに「幻の野菜」になってしまったのです。
昨今、江戸東京・伝統野菜研究会の試みにより、この三河島菜の子孫種である「仙台芭蕉菜」の流れから、東京西部の農家で江戸東京・伝統野菜「青茎三河島菜」として栽培されるようになりました。復活を遂げたのです。
荒川区公式HP>荒川区の魅力>復活!江戸伝統野菜 より