宮城氷川神社

足立区宮城1-38(平成21年3月22日)

東経139度45分41.17秒、北緯35度45分30.8秒に鎮座。

 この神社は、隅田川・荒川にはさまれた地域に鎮座しています。境内後方は荒川の土手で、「史蹟 宮城氏居館之址」碑がありました。由緒書きを読むと、何回か遷座している社のようです。

 御祭神:素盞雄尊
 例祭日:9月15日
 境内社:浅間神社、稲荷神社、三峰神社、水神宮
 由緒:創建は不詳ですが、南北朝時代豊島郡一帯を領有していた豊島重中がこの地を開発し、居館をこの地に構えたとき、守護神として足立郡大宮郷(現埼玉県さいたま市)に鎮座する式内社・武蔵一ノ宮氷川神社の分霊を勧請して祀ったのが始めであると伝わっています。
 豊島重中の後四代の子孫宮城泰業の頃、小田原の北條氏に属していましたが、天正18年(1590)北條氏政が豊臣秀吉により滅ぼされると宮城氏も共に滅びました。しかしその後も守護神はこの地に鎮座し、江戸時代宮城の地が近世村として成立したとき、改めて鎮守社として祀られました。
 その後、大正2年の荒川放水路建設工事にともない社殿を移築しなければならなくなり、宮城1-38-6に遷座されました。その社殿も昭和20年の戦災により焼失し、昭和25年旧地に再建されました。その後も該地に宮城公園が設置されることになり境内と公園の一部を交換して昭和33年現在地に新築移転されました。

「史蹟 宮城氏居館之址」碑はこちらで

社頭
入口の明神鳥居 社号標
境内の様子
拝殿
本殿覆い屋
境内社:稲荷神社
境内社:水神宮
境内社:浅間神社、三峯神社